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2015年8月7日

SPACシアタースクール参加者で座談会をしました

8月に入りました。暑い真っ直ぐな日差しのように『シアタースクール』に参加している皆さんたちは日々稽古に真っ直ぐです!!
先日、稽古後に田村祐果さん(参加6回目)、松永春奈さん(参加5回目)、宮野梢さん(参加4回目)、藤川天将君(参加4回目)に参加してもらい、座談会をしました。
参加のきっかけや初めて参加する方へのアドバイスなど、年長者であり経験者だからこそわかることをざっくばらんにたくさん語ってもらいました。

たむらさん
田村祐果さん

はるなさん
松永春奈さん

みやのさん
宮野梢さん

たかゆきくん
藤川天将くん

―はじめてシアタースクールに入ろうと思ったきっかけは?(聞き手:仲村)

松永:「こども大会*」に出たときにチューターさん(俳優)が優しくてかっこよくて!風船が割れたときに即興で演技をしてたのを見てSPACの人たちかっこいい!っておもった。ダンスしてて演劇には興味なかったんだけど、シアタースクールの案内が来て、いいチャンスだなと思って演劇をやってみようかなって…

*こども大会:毎年3月に行われている「すぱっくこども大会」は生き生きとした個性を持った子どもたちをはぐくみ、応援することを目的として、2011年から開催しています。チューター制度といって1チームごとにSPAC俳優がついて、歌やダンス、演奏、奇術、落語やコントなど得意の身体芸など、個性を生かせるよう助言をしたり、心の交流をはかっています。

 
仲村:俳優さんにであったところからはじまったんだね。

松永:うん、宮野さんは?

宮野:学校の先生がチラシをクラスで見せて「興味ある人いないか?」って、その時は手を挙げなかったけど、舞台に出たい気持ちがあって、誰もいない時にチラシを見に行って参加を決めた。ずっと舞台に立ってみたいと思ってたけど、そんなところがあんまりなかったし、他の所でしたいと思ってた時もあったけどまだ小4だったから親も許してくれなくて…けど…

仲村:シアタースクールは良いって言ってくれたんだ!

宮野:はい!家からも近かったし。

仲村:藤川君は?

藤川:僕の場合は、兄貴が漫才でこども大会に出たり、「SPACシアタースクール」に参加してて、2009年のシアタースクール『青い鳥』見て、兄貴こんなことやってんだ、自分も参加してみようかなって思って…

仲村:お兄ちゃんに影響を受けたんだね。田村さんは?

田村:はまった本が『モモ』で…。図書館の司書の人に話していたら、担任の先生に伝わってて、それから意気投合して、こんなのあるけどってシアタースクールの「モモ」のチラシ見せてくれて好きな作品だったから参加してみようかなって。

仲村:作品がきっかけになったんだね。みんなのきっかけ、ほんとにばらばらだね。

―はじめて参加した時に一番大変だったことや楽しかったことはある?

宮野:中学1年のときがはじめてでみんな年上だったから演技がみんなすごくて自分がここにいていいのかな?って思ったんだけど…。

松永:先輩が演技うまいひとばっかりいたんだよね。

仲村:みんなすごいなと思ったけどそれでも来年やってみよう!また続けよう!と思った理由は?

宮野:憧れ?かな。

田村:憧れと、みんなをぐいぐいひっぱっていけるようになりたいって思った。

宮野:私は~ひっぱっていくとこまではむりかな~?けど、年を重ねてしたわれるようになったって思う。

松永:今までの先輩はさ、ダンスもうまくて背も高くてかっこよくてすごかったから、私についてきてくれるかなーっておもう…

仲村:けっこう松永さん頼りにされているよ!藤川君は?

藤川:小6の時にクラスで目立たなくて友達も多いほうではなかったけど、シアタースクールではいろんな学校から来てる人がいて、年齢もさまざまだし、話しかけてくれて自分の世界が広がる感じがしてとても新鮮だった。

仲村:他には続けてる理由はある?

松永:(宮野さんをみながら)なんでだろう?

宮野:なんでだ?わたしにはわからないよ?

松永:本物の俳優さんたちを身近でみれる事かな、ベテランの俳優さんの演技を見ることができるわけじゃん、どうやって発声練習をしているとか、舞台をつくってるとことかが体験できるわけじゃん!

宮野:貴重だよね、いいことだよね。私は年上メンバーの人たちがうまい演技しているからそうなりたいっていう、憧れはありましたね。あとはもっと舞台に立ちたいという思いや願いが…。

仲村:普段は舞台にたつことはないのかな?

宮野・松永:演劇部がなくて…

仲村:チャンスがなかったんだね。

田村:演劇部はあるけど、入ってない。同級生がいないし、人数も少なくて物足りないかもって言われて…。

仲村:藤川くんは演劇部だよね?どんなところが違うかな?

藤川:SPACの俳優さんが代役ではいったときなどに演技を間近で見れる、演技を盗み放題じゃないですか!こんなことは演劇部じゃなかなか体験できないので…

仲村:そっか、そうやって参考にしてるんだね。

-最後に…後輩たちへのアドバイスをもらえますか?

宮野:班ごとで反省会をしてたときにいったけど、いざ舞台にたつとおちつけなくなるから、どこでもセリフを言えるように、どこでも、いつでもぱっと言えるように身に着けておいたほうがいいと思う。

仲村:セリフを体にしみこませるってことだね。

宮野:実際舞台に立つと、人がいっぱいいるから…

松永:あと、野外劇場だから蜂の巣があったりしてびっくりすることもあるし。

田村:自分のセリフがどういう役割をするかとか、物語の流れを考えて覚えていくかな。

宮野:あと、稽古後とかにシーンの練習を一緒にしようって言ってひっぱりだして練習するとよい。

仲村:藤川君は?

藤川:演技やっててどうやっていいか悩むことがあるじゃないですか、自分で考えてするのは限界があるから、他の人に聞いてみたり提案してもらったり、舞台はみんなでつくるものだから…

仲村:わからなかったり、悩んだりしたら先輩やアシスタントとかに聞いてみて!ってことだね!

田村:けど、まずは人に聞くだけでは解決できないから自分で考えてから聞くようにしないと。

全員:なるほど~。

藤川:(声を低くして)「まずは考えてから行動するんだ」

松永:全力でやって、後悔しないこと。楽しくやるんだよ。人生はいろいろあるんだけどさ。

仲村:あと、20日ちょっとがんばろうね。

松永:うう~(涙)

田村:演劇をするうえで、人間関係は大事にしないといけないなって思います。その時の雰囲気が演技にも出てくると思うから。


 
 
4人からは、熱意や真っ直ぐにそして貪欲に(!)稽古に励み、しっかりとした考えを持って、どのように取り組んでいくか考えをじっくり巡らせているという事が伝わってきました。
高校2年生の4人は今年が最後の参加となります。座談会の最後には「来年もまたよろしくお願いします!また出たいよ~」とうれしい言葉をいただきました!

(2015/8/5/編集:林)