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2008年7月31日

SPAC親と子の演劇教室(その1) 今年の夏もスタート!

 今年も7月22日よりSPAC親と子の演劇教室が始まりました。この「SPAC親と子の演劇教室」は学校教育の中では触れることのできない演劇の面白さ、奥深さを親子で体験してもらうこと目的とし、2007年7月から始まった事業です。 今年は、県内全域から中学1年生から高校2年生までの40人の参加者が集まりました。参加者のみなさんにはこれから約1ヶ月間「からだ」と「こえ」を使ったさまざまなプログラムに参加し、その成果として『オズの魔法つかい』を8月17日に発表会という形で広く公開します。   

 さて、稽古がはじまってから、すでに約一週間が経ちました。 その間に、呼吸、発声、スズキメソッドなど「舞台に立つからだ」になるための基礎訓練から、台本読みやダンス、卵型シェーカーの演奏までさまざまなことに挑戦してきました。 その様子をこれからご紹介していきたいと思います。   

 まず、稽古のはじめに行う呼吸の訓練の一つに通称「ホー」というものがあります。みんなで輪になってあぐらで座り、「ホー」と腹式呼吸で発声するのです。このとき、自分の吐く息や声、エネルギーを自分と向かい合って対角線上に座っている友達に向って送ります。そして、だんだん大きくしていったり、小さくしていったりします。これを、参加者全員が意識を集中して行うと、稽古場であるリハーサル室全体の空気がぐっと変わり、とても張り詰めた、エネルギーに満ちた空間になります。    

   

 つぎに、参加者は重心を意識することに取り組みました。自分の前に誰かがいるという意識を持って立つことを念頭に置きながら、重心を移動する。はじめは中々慣れず、前方向に意識を保てなかったり、ふらふらしてしまう子もいましたが、だんだんと自分の重心がわかるようになってきました。 そして、スズキメソッドに挑戦。SPAC俳優による見本を見た後、「えーあんなのできない」なんて不安だった参加者たちも、毎日頑張って取り組んでいます。みんな頑張っている分、成長が早いので、訓練の内容も少しずつレベルアップしてきています。       

     

これから参加者のからだとこえがどんな風に変わっていくのか、そしてどんな『オズの魔法つかい』ができあがるのか、今からとても楽しみです。