「くものうえ⇅せかい演劇祭」での実施でご好評をいただき、6月から再開した「でんわde名作劇場」。実施日の2日前までにお申し込みいただくと、電話でSPAC俳優の朗読を楽しむことができるという企画です!お電話では生朗読とあわせて30分以内であれば、俳優との何気ないおしゃべりもお楽しみいただけます。
新型コロナウイルスの感染拡大で、2月末からの長期にわたる公演中止。「でんわde名作劇場」は、このかつてない状況の中から、それでも何とかして劇場での公演にかわる方法で、今「演劇」のエッセンスをお客様に届けられないかと生まれた試みです。プロの俳優が自分のために電話で朗読ライブをしてくれる。これは、演劇好きの方にとっても、あまり劇場に来たことがない方にとっても、これまでにない「新たな体験」ではないでしょうか。
ただ、お客様と俳優が電話で一対一でお楽しみいただくものだけに、どのような体験なのかまだピンとこない、いまいちイメージが湧かないという方もいらっしゃるのではないかと思います。そんな中、この度は「でんわde名作劇場」を利用されているお客様・立林学様より、その魅力やお勧めポイントをお聞きしましたので、ご紹介いたします。
★「でんわde名作劇場」を利用してみていかがでしたか?
朗読を聴くということが、こんなに豊かなものだったのかということを再認識しました。
テレビでも動画視聴でも常に映像と音声がセットですが、それが音声だけになると、代わりに想像力は何倍にもなるようです。
読んでいただいている世界が自分の中で絵になっていく、これは忘れていた感覚でした。だから朗読を聴くときは軽く瞼を閉じています。
視覚はむしろじゃまなのです。
▲目を閉じて朗読の世界に浸る立林さん
そしてその読み手が、話すこと、読むことの特別な練習をずっと積み上げてきたSPACの俳優さんたちなのです。
だからでしょう、心地よく物語がスッと頭に入ってくるのが、わかります。
それは本を読むのともまた違う感覚なのです。
劇場で演劇はまだちょっと先かもしれませんが、俳優さんが一人の観客に物語を届けてくれるという、まぁなんとも贅沢な企画は、演劇をみることができない私の喪失感を和らげるだけでなく、新しい発見へと誘ってくれました。
★「でんわde名作劇場」のどんな所がおすすめでしょうか?
かつてラジオで朗読の時間ってものがありました(いまもあるかもですが)。
そのサービスの宅配です。料金は無料で。
Zoomの会議ももちろんいいけど、時間がくると電話のベルが鳴って受話器を取るとはじまる「おはなし劇場」、昭和の人は懐かしい感覚、平成の人は新鮮な感覚です。
そういえば、自分のためにお話を読んでもらうって、小学校の時に母親に読んでもらったのが最後だったか。
コロナ禍がなければなかった企画でしょう、利用しないのはもったいない!
これはきっと「聴く演劇」なのでしょう。
演劇のハードルが高かった人には、むしろ入門編にぴったり。
おうち時間に、コーヒーカップを片手にで大丈夫です!
立林様、ありがとうございました!
8月に入りこれから夏休みだけれども、今外に出かけるのはちょっと不安という方も、少なくないのではないでしょうか。そんなときに、お家にいながら、お一人でもご家族でも楽しめる「新たな演劇的体験」。「演劇って気になるけど見たことない!」という方にも、「演劇不足で困っている!」という方にも、ちょっとしたブレイクタイムに気軽お楽しみいただける「朗読」です。ぜひ多くの皆さんに一度お試しいただきたいです!
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「でんわde名作劇場」
▲クリックすると拡大します
8月の朗読作品
・『蜘蛛の糸』芥川龍之介
・『怪談牡丹灯籠』三遊亭圓朝 作/吉植荘一郎 構成
・『あのときの王子くん』(新訳 星の王子さま)サン=テグジュペリ 作/大久保ゆう 訳
◎お申込み
ご希望の日時・演目を2日前までにチケットセンターへご予約ください。
SPAC チケットセンター:054-202-3399
(受付時間 10:00~18:00/休業日8月7日を除く)
★詳細はこちら→https://spac.or.jp/2020-6/tele_theater
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