9月から第2タームがスタートしました。今回のブログでは、10月までの活動を紹介します。
◆「教養の書」を読む
アカデミー初の試みとなる「アカデミー生が進行役を務める回」を実施しました。
担当したアカデミー生は、穴埋め問題式のレジュメを作成してきてくれ、その問題を解くことで読んだ箇所をふりかえることができる工夫を施してくれました。
なんとなく読み飛ばしてしまっていたところもこのレジュメのおかげできちんと理解できたのではないかと思います。
◆小論文
9月は夏の集中講習で扱った防犯カメラの問題に取り組みました。防犯カメラのメリットとデメリットを踏まえ、自分はどう考えるかを論じました。
10月は、ある文章を読み、その中で気になったこと、関心を持ったことを自分のテーマとし、問いを立てて論じました。今までは、すでに用意された問いに対して自分の考えを論じてきましたが、今回は問いを立てるところから自分で考えるということで苦戦していた様子。
講師の大岡からの指導のもと、春から書き続けてきたアカデミー生は間違いなく上達しているように感じます。
▲大岡からの講評の様子。アカデミー生が書いた文を添削し、授業内に口頭で説明します。
◆ミュージカル映画で学ぶ英語
第2ターム初回の9月1日は台風の影響で舞台芸術公園に集まることができなかったためオンラインでの授業。
『RENT』の登場人物について確認。
オンラインでは空気感がわからないため、みんなは理解できているのか…など不安を感じた一方、オンラインでは「ひとりひとりの顔を見ることができて新鮮」という感想もありました。
以降の授業では、『RENT』の曲や10月末にはハロウィンの曲を歌いながら文法を学びました。
▲オンライン授業の様子
▲『RENT(ミュージカル版)』のナンバー『Christmas bells』の映像を見ながら真似ている様子
◆実技
9月、10月の授業は「BOXシアター」で実施しました。
BOXシアターには大きな鏡があるので、自分の身体を見ながらトレーニングをすることができます。春からトレーニングを重ねていますが、自分の身体とより向き合うことができたのではないかと思います。
また、9月から成果発表会に向けた内容も行っています。
まずは戯曲を読んでみることに。
第1タームでは、演劇史の時間に抜粋したテキストを読むことはありましたが、1作品全部をみんなで読むのは初めてとなります。三島由紀夫の作品をいくつか読みました。最初は感情を入れずに読む「素読み」をし、それからペアやグループでワンシーンをつくるワークをしていきました。
新しい作品を読むたびに、講師の寺内から印象に残ったセリフを教えてと言われるのですが、アカデミー生1人1人が選ぶ言葉を聞くのが毎回の楽しみでした。
9月からは見学会も実施しています。
アカデミーに興味のある対象者が県内だけではなく、県外からも来てくれました。
12月も見学会を実施しますので興味がある方はぜひ!
見学会の詳細はこちら
そして11月2日~4日はフランス・ルーアンにあるコンセルヴァトワールの学生との交流を行いました。
そちらの様子は次回のブログでお伝えします!
(制作部・北堀瑠香)
★「SPAC演劇アカデミー」とは
「世界にはばたけ、Shizuoka youth! SPAC演劇アカデミー」は、2021年度に開校した<世界で活躍できる演劇人>を目指す若者の感性を育むことを目的とした高校生対象の1年制の演劇塾です。劇場に通いながら、SPACの創作現場の“熱”をじかに感じられる環境の中で、少数精鋭の高校生たちが切磋琢磨する--そんな場をつくります。2024年度より23歳以下のオーバーエイジ枠を設置。SPACの俳優・スタッフらによる指導のもとで演劇を学び、名作戯曲の上演に向けての稽古に取り組むと同時に、教養、小論文、英語の学習にも力を入れ、思考力・対話力を身につけていきます。詳しくはこちら
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