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2010年11月7日

<『わが町』のちょっといい話23>衣裳担当の竹田徹さんにちょっと聞いてみました

10月25日に中高生鑑賞事業、10月30日に一般公演の初日を無事に迎えました。

すでに観劇されたお客様、ありがとうございました!

まだご覧になっていないお客様、劇場でお待ちしております!

 

 そして・・・ 『わが町』スペシャル企画の開催が決定しました。

◇11月9日20:00~ スノドカフェにて古典戯曲を読む会スピンオフ企画

「今井朋彦さんと古典戯曲を読む“カモしれない”会(通称:読むカモ会)」開催決定!

http://spac.or.jp/news/?p=2536

◇ 11月13日 『わが町』公演終了後、劇場1階ロビーにて

今井朋彦さん(朗読)と松本泰幸さん(サックス)と松本侑大さん(ピアノ)による朗読演奏会が行われます。『わが町』の半券チケットをお持ちの方は、無料でご覧になれます。

http://spac.or.jp/news/?p=2520

 

 今回のインタビューは、『わが町』の衣裳を担当しているSPAC技術部の竹田徹さんです!

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 Q) 『わが町』の衣裳について教えてください。

A) 『わが町』という戯曲が元々持っている想像させるというしくみ、観る側の想像で埋めていく、というのがあったので衣裳もそれに乗っかってみようと思い、お客さんの想像をどこまでも止まらせない方法は何かを考えました。人間は元々の差はなく多少の違いがあるだけだと思います。そこと衣裳を重ね合わせ、ほとんど同じような全員共通の衣裳を着てもらうことにより、ほんの少しの差を誇張させたり、逆に似せたりしながら、『わが町』の登場人物になってもらいました。

Q)もし死んでから、生きている頃の世界に戻れるとしたら、いつを選びますか?

A) もう会えなくなってしまった人とか、壊れてしまった関係・・・今は失ってしまったものが、僕とまだ関係が持てていた時期に戻ってみたいです。ちなみに戻るのではなく、生まれ変わるのならイルカです!(笑)

 Q)『わが町』の見所について。

A) 日々衣裳が変化しており、役者の演技も日々進化しています。一度観た方も「もう一度来るとまた違うよ!」と言いたいですね。千秋楽まで、メンバー全員が完成がないと思って毎日頑張っています!

「僕、寅さんの映画が好きで、つい最近ビデオを見返してみたんです。マドンナのリリーが、すし屋と結婚して幸せになるけど結局は別れてしまう。その結末を知っている僕には、その一時だけ幸せなリリーを見ているのはすごくいたたまれなかった。ここで初めて、『わが町』の視点を持てたんです。」と話してくれた竹田さん。幕を開けた今もなお、日々変化し続けている衣裳にも是非注目して下さい!