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2009年5月6日

池田の森アトリエでリーディング・カフェ開催!

5月2日、池田の森アトリエでリーディング・カフェを開催しました。

おいしいお茶でも飲みながら、普段はあまり読む機会も少ない戯曲を、声に出して読んでみよう!ということで始まったリーディング・カフェ。

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今回は静岡芸術劇場と舞台芸術公園を結ぶ池田にある池田の森ベーカリーカフェの敷地内アトリエでの開催となりました。木造のアトリエ内は木の香りが心地よく、アンティークの机を並べると、そこは異国の教室のような雰囲気。

今回読んだのはシェイクスピア作『じゃじゃ馬ならし』。タイトルを聞いたことはあっても読んだことのある人は少ないと思います。この戯曲を、オランダの劇団、トネールフループ・アムステルダムが春の芸術祭で上演します。

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参加された方々は、「ちょっと気になって…」という方が大半だったと思います。役を分担して戯曲を読み進めていくと、シェイクスピアの過激な言葉に思わず笑ってしまう人も… 皆さん演劇経験はないとはいえ、熱の入った読みっぷり、おかげ様で笑いの絶えないアットホームな集まりになりました。 SPACの俳優も駆けつけて、一緒に読み合わせたり… 極めつけは、池田の森さんからご提供いただいた天然酵母のパン! ごちそうさまでした。

後半はくじ引きゲームで読み合わせをしました。くじの番号で配役を決めて、立って読むんです。皆さん、えー、うそー、という顔をなさるものの、人前に立てば、自然と身ぶりも生まれてきます。日常生活では使うことのない言葉を、舞台に立って、かたることの難しさに、戸惑いながらも、なんとか見られて恥ずかしくないように見せたい! そんな心の動きを体験していただけたと思います。それは、俳優になりたい、という気持ちの原点かもしれません。

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読後のおしゃべりでは、コーヒーと紅茶を飲みながら、感想を交換。立って読むのは難しい、という実感を話していただいて、俳優の技術に興味をもってくださる方も。和やかなムードのなか、はじめて会った方々も、言葉を交わして、交流をもつ。しかも、実感を言葉にする、という集中力が要求される場所で… そういった空間をつくれたのではないかなと思っています。

文化の役割の一つは人と人との間の関係をつくることだと思います。文化を創造する機関としてのSPACが、そのことに、わずかでも貢献できたとしたら幸いです。

今後もリーディング・カフェは続きます。ご注目ください!

★★★お知らせ★★★

「じゃじゃ馬ならし」@池田の森に続く<SPAC春のリーディングカフェ>シリーズの「スカパンの悪だくみ」@カフェシンデレラ(5月16日)はご好評につき定員に満たしました!!お申し込みありがとうございました。

「じゃじゃ馬ならし」@池田の森、「スカパンの悪だくみ」@カフェシンデレラに残念ながら参加できなかった、そんな皆様はぜひリーディング・カフェのDXver.「リーディングナイト」(5月25日)へお越しくださいませ!

文化の香り高い鷹匠の夜に読む戯曲は、あのサラ・ケインの衝撃作『ブラスティッド』!!

さらに、<Shizuoka春の芸術祭>関連企画ということで、スペシャルゲストも来場予定です!!

★予約開始は5月6日(水)10:00~、SPACチケットセンター(054-202-3399)

鷹匠ナイトの詳細はこちら