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2007年6月12日

そら豆くんとめだかの子

今日は静岡中央養護学校小学部の生徒さんが、椿姫の稽古の見学にいらっしゃいました。炎天下の野外劇場の舞台の前に車椅子でかぶりつきになって、椿姫に出演する俳優の訓練やオープニングの稽古を見学しました。

今日来てくださった10名の生徒さんはいま、自分たちで一つの舞台を創ろうとがんばっているところだそうです。

「ナレーションの役なんだけれど、大きな声が出せません。どうしたら大きな声が出るようになるますか?」

「役になりきるにはどうしたらいいですか?」(この子は、グリンピースの役!だそうです)

「本番で緊張しないためにはどうすればいいですか?」

稽古見学の後に設けられた質問タイムでも、実際に舞台を創る体験をしての、とても率直な、一人一人にとってとても具体的な質問が飛び出します。これらの質問は、大人の俳優でも、プロの俳優でも、だれもがみんな悩むことです。でも、緊張すると身体が震えてきてしまったり、どうにも大きな声ではっきりしゃべれなかったりする子どもたちにとっては、私たち以上に切実な、大きな悩みです。このとても素直な質問に答えながら、ああ一緒だね、舞台を創るってそういうことだよね、と改めて思いました。

中央養護学校の生徒さんが創ろうとしている舞台は、「そら豆くんとめだかの子」という舞台だそうです。出来上がったらビデオを送ってくださるとのこと。彼らがどんな舞台を創るのか、本当に楽しみです。