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2012年10月3日

<役者おくぬ~日記>「学円ノート」の中身

夜叉ヶ池公演も順調に進み、一般公演は10月6日(土)16時を残すのみとなりました。

私も久しぶりの舞台、ここちよい緊張とともに、一つの舞台を作り上げる大変さと楽しさを噛みしめつつ、日々つとめさせていただいております。

初日、2日目とご来場いただきました皆様、本当に有り難うございました。

大変嬉しく思います。

今回の役である山沢学円は何と云っても傘や扇子など小道具が多く、今回は特に学円の文学者という職業柄を現すのにノートが重要なアイテムとして活躍しております。

先日ご来場いただいたかたからも「あのノートの中身はどうなってるのですか?」と質問が多かった山沢学円のノートを、今日は少し中身をお見せしたいと思います。

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基本的には、ノートの中身がもし観客に見えた時、白紙だったらおかしいので、初演の時にそこはかとなく書き連ねた言葉の数々、絵の数々、新聞の張り紙などなど…民俗学を追求している学者山沢になったつもりで…書いていたのですが…。

あるページには、初演の時に小道具の持ち忘れを防ぐために書いた「小道具一覧」などもありました。最初の頃はハンカチもあったのですが、途中でカットになりました。

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そして、夜叉ヶ池や千蛇ケ池の魑魅魍魎の数々…

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大人気の鯉七はどうも…

イラスト的に完成度が低かったので、ここでお見せするのは控えておきます。

姫や姥も当時の私の腕で描くのは、いささかハードルが高かったようですので割愛させていただくとして…

続きまして、村人の様子も山沢学円は結構記入しておりました。

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中でも私的に三島さん演じる宅膳のイラストは結構いけてると思います。

そして、

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初演当時、何の気なしに当時新人だったSTFF 3人に書いてもらったイラスト。

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右のインコは今も舞台で頑張ってくれている市川一弥ちゃんの作。

そして「つぶやきスフィンクス」は、恐らくチェコで人形劇などを学んでる湯本ちゃん。

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そして、この独創的な鯰入(?)のイラストを書いてくれたのが、確か、

今年一月亡くなった彦坂玲子さんだった。

衣裳の竹田君といい、この夜叉ヶ池に関わってた大切な友人たちを、

今年二人も相次いで失いました…。

そんな若い彼らにも今回の夜叉ヶ池が届くよう、最後の静岡での公演、そして磐田での出張公演、頑張りたいと思います。

10月6日(土)16時より…二階席ですが、まだ少しお席がございます。

お時間ある方は是非おこしくださいませ!

◉夜叉ヶ池
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