『愛のおわり』、先週末より静岡での稽古が始まっています。
2011年アヴィニヨン演劇祭での初演後、フランス国内での再演も重ねつつ
モスクワ、クロアチア、ローマ、ニューヨークなどでの
各地の俳優と言語による各国版も絶賛されている本作。
〔日本版〕の世界初演の幕がまもなく、静岡芸術劇場で上がります!
3日後にせまる9/28(土)の初日に向けて、
作・演出のパスカル・ランベール氏が休憩を取るのも忘れるほどに密な稽古が進んでいます。
この作品、ほとんど何もない舞台の上に男と女が広く距離を取って向かい合い、
それぞれの長い長いモノローグで「愛のおわり」を語るのですが
2人の激しさと静けさが、ものすごい緊張感を生んでいきます…。
「おわり」への言葉と相手への愛情が複雑に織り交ざっていて、
客席にいても、2人の言葉のひとつひとつが身体に突き刺さってくるようです。
皆さんは、怒涛の台詞の中で、どの言葉をどう受け取るのでしょうか。
語り尽くしたあとの2人はどんな形で幕を閉じ、それを皆さんはどう受け止めるのでしょうか――。
……そんな『愛のおわり』に絡めて、急遽、
スペシャル・トークラウンジの開催が決定いたしました!!
ナビゲーターは、
パスカル・ランベール氏と親交の深いSPAC文芸部・大岡淳。
各日の終演後、上演についての感想を共有しながら「愛すること」の不思議を考えていきます。
ご観劇後はきっと、様々な想いが皆さんの心に溢れているはず。ご参加お待ちしております。
★トークラウンジの詳細はこちらをご覧ください。
青年団のHPに掲載されている「主宰からの定期便」では、平田オリザ氏が
こまばアゴラ劇場とSPACの共同企画であるこの『愛のおわり』について紹介なさっています。
氏が当日パンフレット用にお書きになった文章も掲載されています。ぜひご覧ください!
http://s.seinendan.org/oriza/2013/09/21/3124
平田オリザ氏は、9/29(日)のアーティスト・トークにもご登壇くださいます。
(9/28(土)は柳美里氏〔作家〕をアーティスト・トークにお招きします。)
今回翻訳を務められた平野暁人氏によるご寄稿「ソクラテスの冗長率」も
「劇場文化」ページにアップしております。
http://spac.or.jp/culture/?p=330
作品の様子を写真でお伝えすることがまだできないのが大変申し訳ないのですが…
どうぞ、どうぞ、ご期待ください!
—————————————————-
『愛のおわり』
作・演出: パスカル・ランベール
日本語監修: 平田オリザ
翻訳: 平野暁人
出演: 兵藤公美 太田 宏 静岡児童合唱団
9月28日(土)16時開演、29日(日)14時開演
静岡芸術劇場
【公演の詳細はこちら】
—————————————————-
◆「宮城聰が語る『愛のおわり』」〔動画〕
◆SPAC文芸部・横山義志によるブログ「パスカル・ランベールと『愛のおわり』」
—————————————————-
今回ご紹介した各リンクの中では、「他人事ではない」という言葉が何度も出てきます。
正直なところ、私も個人的な思いに話が走ってしまいそうで
このブログを書くのにどきどきが止まりせん。
各スタッフも、休憩時間になるたびに舞台袖で濃厚なトークを繰り広げております。
早く皆さんとこのどきどきを共有したい…!
ご来場、心よりお待ちしております。
(制作部・ナカノ)