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2013年10月23日

【わが町ブログ*第三幕】第二期稽古スタート!

静岡芸術劇場では『サーカス物語』が連日公演を行っているところですが
舞台芸術公園では、『わが町』第二期の稽古がスタートしています!

第一期から三ヶ月をあけて再び稽古場に集まった出演者たち。
『わが町』以外でも顔をあわせているメンバーがほとんどですが、
改めて集うと、なんだかとっても新鮮な気がします。
ひとつの小さな町に、新しい朝がやってきたような!
町の人たちが家から出てきて、互いに挨拶をしているような!
…今からこのメンバーで『わが町』を創っていくからそう思えただけでしょうか?
とてもあたたかい空気を感じた第二期の始まりでした。

稽古では、第一期で全体の流れを作っていったこの作品を、再び冒頭から、丁寧に進めています。

『わが町』は全部で三幕。
公演チラシのあらすじ部分にも各幕の簡単な紹介をしていますが、

our town 1

第一幕は、この作品の舞台となる田舎町、グローヴァーズ・コーナーズのある一日が紹介されます。
牧山祐大の演じる進行係の
「我々の町の分布をお目にかけておいた方がいいでしょう」
という台詞とともに、ここに通りがあって、線路がどこにあって、どんな家族がどこに住んでいて、
ここに役場があって商店街があって、薬局があって、学校があって… と、町中を、一気に駆け巡っていきます。

この写真、そのシーンでのひとこまなのですが

our town 2

…学校です。

いちばん後ろで、椅子の上でやんちゃをしているのは、小長谷勝彦・横山央の二人。
小学校の頃、絶対クラスにいましたね、こういう男の子たち…。

ぱっと見、すっかり落ち着いている人もいますが、実はこれ、ほんの十数秒のシーン。
このあとにはすぐ、ぱっと解散してしまいます。
進行係が次から次へと町の様子を説明していくのにあわせて
これまた次から次へと全員で、グローヴァーズ・コーナーズの風景を組み立てていく疾走感!
『わが町』は、台本の冒頭に「幕なし。装置もなし。」と指定がしてあり
具体的な装置はほとんど現れない作品なのですが
こうして俳優たちが、めいっぱいに町の様子を描いていきます。
このシーン、どうぞ景色をたっぷり想像しながら、一緒に町中を駆け巡る気分でお楽しみください!

町の全体を一気に俯瞰したあとは、ぐっと焦点をしぼってウェブ家とギブス家、隣り合う2軒の家へ。
これが、主人公のエミリ、ジョージの家です。

この家の家族たちを中心にして、今度は町の人々の紹介へと移っていきます……。

ソーントン・ワイルダーの名作、『わが町』。
わたしがご紹介するのもおこがましいほどの有名な戯曲ですが
このブログで少しずつ、作品の味わいをお伝えできればと思います。

『わが町』は、中高生の皆さんへの鑑賞事業公演は11月14日から。一般公演は11月16日から。
この16日(土)の公演は既にかなりたくさんのご予約をいただいており、
満席が予想されます。東京バスの運行も同日です!
チケット、バスともに、お問い合わせ・ご予約はどうぞお早めに!!

劇場で皆様にお会いできるのを楽しみに、これからあと約3週間、稽古を重ねてまいります!

our town 3
▲同じく1幕の稽古風景より。みんなが集まって、誰に向かって何をうったえかけているのでしょう…?
ちなみにこのシーン、みんな表情豊かですが実は1人を除いて誰も喋っていないのです! 答えは劇場で☆

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SPAC秋のシーズン2013
『わが町』
11月14日~11月29日
公演の詳細はこちら
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制作部・中野三希子