こんにちは。制作部・尾形です。
まるふリレーブログ第7弾は、ドキュメンタリー映画『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ(原題)』をご紹介します。
「20世紀を代表する演出家」とも評されるピーター・ブルックは、ロンドン生まれの今年89歳になる演出家で、ロンドン、パリ、ニューヨークにて、70作品以上の演出を手掛けています。度々来日公演も行っていますが、中でも『真夏の夜の夢』や、上演時間9時間の大作『マハーバーラタ』は今や語り草になっているほど。『マハーバーラタ』は171分の映画も作られていて、「ふじのくに⇄せかい演劇祭2014」で上映します。(詳細はこちら)
最近ですと、昨年『ザ・スーツ』が上演されましたね。(ちなみに私は発売初日にチケットをとって観に行ってしまいました!)
著書も有名で、15カ国以上に翻訳された『なにもない空間』、自伝『ピーター・ブルック回想録』などがあります。
それほどまでに有名な演出家の稽古場ってどんな雰囲気なのでしょう・・・
気になりますよね?ね?
その秘密を明らかにするのが、『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ(原題)』!!
ピーター・ブルックの稽古場にカメラが入るのは、なんとここ40年間ではじめてのことだというから驚きです。
監督は、息子のサイモン・ブルック(写真右)。フランスを拠点に多くの映画に監督、作家、プロデューサーとして関わっており、ピーター・ブルックのドキュメンタリーでは『Brook by Brook』という作品も手がけています(こちらもオススメ!)
小ぢんまりとした稽古場に集まっているのは、日本人のヨシ笈田をはじめとする様々な国籍の俳優たち。
パーカッショニスト土岐利行の奏でる音楽に合わせて、俳優たちは目に見えないロープを渡り始めます・・・
俳優たちがそれぞれのやり方で「綱渡り」を行うのですが、それがとても面白い!
この俳優はどんな人なんだろうと想像を膨らませてしまいます。
他にも、想像力を駆使した様々なエクササイズが行われ、それらを通してピーター・ブルックの演劇観や哲学に触れることができます。
さあ、ピーター・ブルックの創作現場を覗いてみませんか?