ブログ

2014年3月30日

まるふリレーブログ《9》 『ピーターブルックのマハーバーラタ』と『アヴイニョン演劇祭の60年〜世界最大の演劇祭はこうして生まれた』

こんにちは。制作部の平田大です。

まるふリレーブログも9回目となりました。
今回は、2つの映画作品
『ピーターブルックのマハーバーラタ』

『アヴイニョン演劇祭の60年〜世界最大の演劇祭はこうして生まれた』
をご紹介します。

公式ガイドブック 44・45ページ

『ピーターブルックのマハーバーラタ』は、タイトルの通りピーター・ブルックが監督を務めた89年製作の映画。
第7弾のリレーブログでも言及されましたが、ピーター・ブルックは1985年に、アヴィニョン演劇祭で『マハーバーラタ』を初演。なんと上演時間は9時間にも及び、世界的な反響を巻き起こしました。そして今や伝説となっている作品です。
それから4年後に映画化された本作品。上映時間は短縮されているものの、約3時間に及びます。今回の上映では、途中で10分間の休憩を挟みますのでご安心を。

さて、この『マハーバーラタ』。名前は聞いたことある方も多いと思うのですが、ストーリーをご存知でしょうか?
もともと同じ一族(バーラタ族)であるパンダバ家とカウラバ家の間で起こった争いの物語で、戦いの中心となるのはパンダバ家の5人の王子と、カウラバ家100人の兄弟たち。彼らの母や父である王、妻や従兄弟や教師などの登場人物が複雑に関係し、ストーリーが展開していきます。それぞれの運命のもとに生まれ落ちた全ての登場人物が繰り広げる愛や憎しみ、やがて訪れる彼らの死。
本当に壮大な物語ですが、同時に単なるインドの昔話ではなく、皆さんにとっても身近なテーマがふんだんに織り込まれています。

トレーラーもぜひご覧ください。

上映後には、出演者の一人であるミリアム・ゴルトシュミット氏と宮城聰(SPAC芸術総監督)によるアーティスト・トークも見逃せません!

そして、最後に重大なお知らせ。
この演目、なんと無料(要予約)です!もう観ないわけにはいきませんね(笑)
 
 
続いて『アヴィニョン演劇祭の60年〜世界最大の演劇祭はこうして生まれた』をご紹介します。
この映画はドキュメンタリー映画で、1979年から84年、93年から2003年の二度にわたって演劇祭の芸術監督を務めたベルナール・フェーヴル=ダルシエ氏が脚本に携わった映画作品です。アヴィニョン演劇祭の60周年を記念し2006年に製作されました。
創設者であるジャン・ヴィラール氏の映像をはじめ、物議を醸した数々の上演作品が紹介されるほか、これまでの演劇祭芸術監督や、オリビエ・ピィなど世界を代表する演出家・俳優たちのインタビューなど、秘蔵の映像がたくさん見られます。

そしてこちらの演目は、ワンコイン(500円)でご覧いただけます!
アヴィニョン演劇祭が、演劇界に、そして世界に何をもたらし何を残してきたのか。この機会に、浮かび上がる「演劇の聖地」の姿をぜひ皆さんにご覧いただきたいです。