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2014年4月30日

《まるふレポート2》 よく生きる/死ぬためのちょっとしたレッスン

『よく生きる/死ぬためのちょっとしたレッスン』 4月28日(月)15:00開演の回 観劇感想

受付が終わるなり、私の大きな荷物は手を離れていきました。
体験型の演目、『よく生きる/死ぬためのちょっとしたレッスン』は手ぶらで受けるレッスンとのこと!
大事に抱えていた荷物がなくなって、自分ひとり。なんとなく拠り所のない不安な気持ちでレッスンの開始を待ちました。

よく生きるためのレッスンかよく死ぬためのレッスン、私たちは始まったその場でどちらか一つを選ばなければいけません。
実はこの演目を知ったときから、
“受けるなら、絶対「よく生きる」ほうのレッスンにしよう”と決めていました。
しっかり「よく生きるためのレッスン」を選んで、レッスンスタート。
五感の劇場、全ての器官を使って感じる演目との前評判を聞いていました。張り切って鼻づまりのないのを確認し、耳をすませにすませて真っ暗な中に投げ出され…私は泣いてしまいました。誰にも見えていなくてよかった、とは後の感想。その時は妙に静かな頭で、「暗いのが怖いのかな」と身も蓋もないことを考えていました。
雪崩のような視覚以外の感覚、目に頼っていた私には刺激が強すぎたようです。

全てのレッスンを終えて、重たい荷物を返してもらい、帰途についても頭がぼうっとしていました。
あまりの体験に実感を持って拾い集める暇もありませんでした。

ただ、今日のレッスンがいつか芽吹くときを楽しみに、芽を探しながら生きていこうと思います。

(まるふ2014執筆クルー 立野)