ブログ

2014年7月7日

<制作部よもやまブログ#78>自由に書いていいと言われたので、自由に書きました。

みなさんこんにちは。
SPAC写真部の中尾です。
間違えました。
SPAC制作部の中尾です。
「よもやまブログ」初めてなので、間違えました。

巷はワールドカップアヴィニョン演劇祭の話題で持ちきりですが、
たまには制作のお仕事の話でもしようかと思います。

「制作って何をやる仕事なのですか?」
はい、これが一番困る質問です。
私の場合何と答えるかというと、
「なんでも。」
または、
「演出がいるでしょ?
 劇作家がいるでしょ?
 俳優がいるでしょ?
 舞台監督、大道具、音響、照明、衣裳なんかの技術スタッフがいるでしょ?
 それ以外、全部。」
極端な言い方ですけどね。
企画、渉外、宣伝、広報、記録、総務、会計、券売、窓口、受付、案内、連絡、進行……などなど。
中には演出(助手)、劇作(文芸)、俳優、各技術を兼ねる人までいたりします。
あげたらキリがない。
各劇場、各劇団、各会社、実に様々な職能を持つ制作さんがいらっしゃいます。
最初から別の職業として働いていた人もいれば、
制作として働くうちに、得意分野として特定の職能を伸ばす方も。
そこも様々です。
因みに、私が制作の仕事上伸ばした職能のひとつが、「写真」です。
はい、ここでやっと冒頭の前フリに繋がります。
長かったですね、すみません。

制作の重要な仕事のひとつに「記録(の管理)」があります。
宣伝用だったり、資料用だったり、特に写真を使う機会は多いです。
「インターネット」が急速に進化を遂げている昨今は、富に使用機会が増えています。
上演作品の記録写真としては、プロのカメラマンさん(舞台写真専門の方もいるのです)に頼むことが多いのですが、
それ以外の場合、特にワークショップや小規模のイベントなどは、わざわざプロのカメラマンさんに頼みません。
大抵の場合、制作が自分でやることになります。
そして、写真を撮り続けるうちに、何かに目覚めてしまう人が、たまにいます。
はい、私です。

制作の仕事を始めたばかりの頃は、ろくなカメラも持っていなかったのですが、
自分の関わる舞台を撮り続けるうちに(多い時は月に10本以上の舞台写真を撮っていたこともあります)、
気が付けば写真道の、割りと引き返せないところまで進んでいました。
ちゃんと習ったことがないので、全て我流ですが。



<最近、撮影機材を自作するようになりました。芸術総監督は最早笑ってみています。>

また冒頭に戻りますが、SPACに正式な部署としての「写真部」は存在しません。
SPAC内有志が勝手に名乗っているのが「SPAC写真部」です。
この場合、「部」は「部活動」の「部」です。
制作部だけでなく、創作技術部にも部員がいます(むしろそちらのほうが多かったりする)。
仕事としてSPAC絡みの写真を撮った場合、個人署名は基本的にしないので、
みなさんがこれまで目にしたSPAC写真の中に、実は私が撮った写真が結構あるかもしれません。
折角なので、去年の後半くらいから最近まで、適当にピックアップしてまとめたものを、
ご覧いただきましょう。

適当にまとめすぎて、何が何やら
<適当にまとめすぎて、何が何やら>

あ、すみません。
興が乗って、一部初出しの写真を混ぜてしまいました。
使われなかったのが、寂しくて。
全部何の写真か分かったら……え、嘘でしょ!?こわい。

まとめ。
このように、本筋の仕事とはちょっと離れたところで技能を磨く機会が転がってるのも、
「なんでも屋」制作仕事の面白いところだと、私は思っています。
もし制作をやってみたいと思う人がいたら、
何をやれば良いのかではなく、
何をやりたいのかで考えると、
良いですよ。
その方が、楽しい。

余談。
そういえばこんなものも作りました。


<SPAC秋のシーズン2012『病は気から』予告編>

撮影・編集、私。
結構大変でした。

あ、あと野外用整列看板の嵩上げ土台も、設計・製作、私。
廃材を利用して作りました。
大工仕事は好きです。

こうなると最早、何やってる人だかよくわからないですね。
ええ、よく言われます。
楽しいです。