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2015年12月2日

『薔薇の花束の秘密』&『黒蜥蜴』 中学生が職場体験に!

11月25日26日の2日間、静岡市立観山中学校の生徒さんが、
職場体験でSPACに来てくださいました。

2日に渡って、SPACの2つの活動拠点のあちこちをまわり、
俳優やスタッフに話を聞いたり、制作部の仕事を体験していただきました。

劇場や上演作品とお客さんをつなぐのも、劇場で大事な仕事です。
稽古のレポートを書いてくださったので、ご紹介いたします。

1日目は、舞台芸術公園の稽古場棟で行われた
俳優の日々のトレーニングと『黒蜥蜴』の稽古でプロモーションビデオ用に、
演奏を録音・録画する様子を、見学していただきました。

SPAC版『黒蜥蜴』は、音楽劇。
総勢20名の出演者が、登場人物たちの動きや台詞と寄り添うかのように
打楽器による演奏を繰り広げます。

職場体験中学生レポート(1) 《『黒蜥蜴』PV録音をみて》
黒蜥蜴のPVにつかわれる音楽の録音現場に行かさせて頂きました。
ミュージシャンの方々が演奏するのではなく、俳優の方々が演奏をすることに驚きました。
音楽を聴いて、黒蜥蜴の少し古い、レトロな世界観が感じられました。
緊迫した雰囲気の中にも俳優さんたちのPVをみて、
劇場に来てほしいという思いが伝わってきて、とても良い現場でした。

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2日目は、芸術劇場で、
いよいよ12月3日に幕が開ける『薔薇の花束の秘密』
稽古を観てもらいました。
この作品に登場するのは、入院中の老婦人と、
そのお世話をする付添婦の2人だけ。
それぞれ心に傷を抱えた2人は、病室でのおしゃべりを通して、
次第に心を通わせていくのですが、ある日老婦人は、付添婦が嘘をついていると知ると…
(続きは観てのお楽しみです。)

劇場の舞台には、実際に本番で使用する舞台セットが前日に入ったばかり。
稽古は、後半2幕の冒頭から始まりました。

職場体験中学生レポート(2) 《『薔薇の花束の秘密』の稽古を観て》
舞台での稽古を見させて頂いて、一番に思ったことは、
毎回毎回俳優さんたちの細かい動きがちがうということです。
同じシーンを演技しているのですが、動きや声の出し方など変えて
より良い作品にするための工夫がみられました。
もう一つ、演出家の人と照明さんのやりとりが多くみられました。
細かい所まで照明に気にしていたので、鑑賞する人にこの場面は、
ほんわかした場面なのか、それとも暗くて何かたくらんでいる場面なのかを
想像しやすいようにしているのではないかと思いました。
今回は一部しかみていませんが、付添婦の空想の中ででてきた
「バラの花束」という言葉が印象に残りました。
一体誰から送られてきたものなのかすごく気になりました。
中学生からみても分かりやすい物語なんじゃないかなと思うので、
ぜひみてみて下さい。


俳優の永井健二にインタビューする、観山中学校2年生 石川萌恵さん

2日間の短い時間でしたが、
お客さんとして劇場に来た時だけでは見ることのできない
舞台裏や創作現場を見て、いろんなことを感じ体験し、
将来の進路選択に役立ててもらえたらうれしいです。

SPACでは、中高生の職場体験学習の受け入れをしています。
将来は舞台に関わる仕事がしたい、舞台に興味があって
SPACで職場体験したい方は、
お気軽にお問い合わせください。