Bonjour!
みなさん、こんにちは!
スイスはローザンヌより、永井健二がお届けします。
初日から一週間が経ちました。
地元紙にも取り上げられました。
稽古を舞台袖から見つめる舘野さん。
開演準備の身支度をする大内さん。
開演前のストレッチに励む吉見さん。
短い稽古期間、異国の地、言語の壁と、不安要素は尽きませんでしたが、
連日、300席の客席を埋めるお客様の存在と、
そのお客様の観劇時の集中力、
そして終演後の惜しみない拍手に支えられています。
もちろん、ともに本番を迎えている劇場スタッフ、
ともに舞台に立っている技術スタッフや共演者、
なにより、演出のオマール氏の温かい眼差しにも支えられています。
日本から遠く離れて、
招へい公演ではなく、TKM劇場のレパートリー作品として、
SPACの『ロミオとジュリエット』を上演していることが不思議です。
最初からここを目指していたわけではないけれど、
気づけばたどり着いていた――
人生と同じですね。
さて。
公演のことや劇場のことは、すでに舘野さんや貴島さんも書いているので、
ローザンヌでの日々の生活の様子を綴ってみます。
劇場はローザンヌ市とルナン市の市境近くにあり、
宿舎はローザンヌの旧市街と呼ばれる観光地のど真ん中にあります。
メトロ2本を乗り継いで通う日々で、
乗り継ぎが悪い時でも、片道30分みておけば到着します。
宿舎は、ローザンヌ大聖堂にほど近いマンスリーマンション。
TKMのスタッフが素敵な宿舎を用意してくれました。
各部屋個室で、ミニキッチン付き。
部屋の造りや内装は、部屋ごとに異なっているらしく、
部屋によってはバスタブもあります。(僕の部屋にはシャワーのみです)
毎時ちょうどには、大聖堂の鐘楼から鐘の音が響くというオマケ付き。
宿舎からメトロの駅までは徒歩2分。
そのメトロの駅前にはスーパーマーケット。
なので、日常生活での心配はほとんどありません。
安心して、舞台のことだけを考えていられます。
(ツアー公演では、宿舎の悩みが多いと、舞台にも影響しかねません)
大聖堂を中心としたローザンヌ旧市街は、
坂道と石畳が多く、古いヨーロッパの街並みが残っているので、
宿舎から散歩がてらに歩くだけでも、素敵な風景に出会えます。
今回のツアーでは、
劇場側から1か月定期券のようなものを渡されていて、
これがあれば、ローザンヌ市内及び近郊のメトロやバス、鉄道に、
制限なく乗車することができます。
そうそう。
スイスでは改札が無く、どの駅も無人駅のようになっています。
メトロもバスも、基本的には乗車前に購入。
しかし、購入した切符を車内で見せる仕組みではないので、
切符を持っているかどうかは本人しか分かりません。
時々、抜き打ち的に車内検札があるらしく、
そこで切符を持っていないと、相当の罰金を払う羽目になるそうです。
僕はまだ、その抜き打ちチェックに出くわしたことがないですけど。
長くなってしまいました。
『ロミオとジュリエット』ローザンヌ公演は、残り2週間。
お客様とも、劇中の世界とも、「一期一会」の精神で、
毎日の奇跡に感謝しつつ、戦って参ります。
引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
Merci beaucoup!
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『ロミオとジュリエット』
構成・演出:オマール・ポラス
出演:山本実幸、宮城嶋遥加、イヴ・アダン、大内米治、貴島豪、
武石守正、舘野百代、永井健二、吉見亮、ピエール=イヴ・ル・ルアルン
2017年9月19日~10月8日(18回公演)
TKM Théatre Kléber-Méleau〔ルナン/スイス〕
*詳細はこちら
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