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2017年12月29日

<シリーズ ミヤギ能の軌跡 #3> おためし劇場/【豆知識】地謡・囃子

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今回は「おためし劇場」。お客さんと一緒に稽古場を覗いてきました。

先日、稽古場をのぞけてしまうSPAC人気企画「おためし劇場」が行われました!
今回の会場はいつもの静岡芸術劇場ではなく、舞台芸術公園内の稽古場棟BOXシアターです。

まずは稽古を見学。
劇場よりも舞台が近いです!

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間狂言での一コマ/左から吉植、三島、木内、鈴木、大内、阿部

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前場での一コマ/左から寺内、美加理、桜内、片岡、本多、木内

今回は最初から全体の2/5くらいまでを通しました。
「おためし」なので、続きは本番でのお楽しみに!
ということで。

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さて、ちょっとこちらの写真をご覧ください。

これは稽古用の簡易版ですが、今回の「オセロー」舞台部分になります。
右側に並んでいるのが「地謡」、左側奥の楽器が並んでいるところが「囃子(方)」の場所です。
では、ここで今回のミヤギ能豆知識です。

【ミヤギ能豆知識 vol.3 地謡・囃子】
 能の音楽は、謡(うたい)と囃子(はやし)でできています。
 能はシテやワキなど立ち方による謡で進行しますが、地謡(じうたい)は舞台には登場しない第三者の立場で出来事や風景描写を行ったり心情を朗唱したりするものです。
 囃子を演奏する囃子方は笛(能管)、小鼓、大鼓(大皮)、太鼓の四種類の楽器からなっていて、伴奏にとどまらず、舞台を創り上げる能の調べを奏でます。

 
稽古が終了すると、演出家・出演者とのQ&Aへ。
参加された方々から時間いっぱいまで質問をいただきました。

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質問に答える宮城芸術総監督
 
たくさんのご参加、ありがとうございました!
参加された方もされなかった方も、2月からの本番で、いっそうパワーアップした作品を楽しんでいただきたいと思います。

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SPAC秋→春のシーズン2017-2018 ♯4
ミヤギ能 『オセロー ~夢幻の愛~
2018年2月11日(日)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
3月3日(土)、4日(日)、11日(日)
各日14:00開演 ★2月24日(土)のみ18:00開演
演出:宮城聰 
原作:ウィリアム・シェイクスピア (小田島雄志訳による)
謡曲台本:平川祐弘
出演:阿部一徳、美加理、大内米治、片岡佐知子、加藤幸夫、木内琴子、桜内結う、鈴木陽代、関根淳子、大道無門優也、寺内亜矢子、布施安寿香、本多麻紀、三島景太、森山冬子、吉植荘一郎
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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