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2010年7月18日

<萌目線。vol.45>春芸2010

Shizuoka春の芸術祭2010が終了しました!!

ご来場くださいました大勢の皆様、

本当にありがとうございました!!

世界11ヵ国13演目をお届けした演劇祭、いかがでしたでしょうか?

私のこの春は、

演奏につぐ演奏!!

という感じでした。

宮城聰演出特有の、
劇中の音楽全て俳優の生演奏でお送りする作品『ペール・ギュント』と『王女メデイア』。
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私はSPACに入るまでパーカッションの演奏なんてやったことありませんでしたし、
正直リズム感はよくないほうなので、稽古が始まるまでは不安でいっぱいでしたが…

俳優が劇中の音楽を演奏することの意義を

先輩たちから毎日聞いて、頑張りました。

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特に『王女メデイア』では、女優は台詞が一言もありませんし、私含めた仲居役の演奏チームは、芝居の始めから終わりまで演奏をしてい ます。

それでも、ほとんど音程の無い打楽器を、その時その時の感覚で奏でて劇中に音を加えるというのは、

台詞を喋るのと同じように“表現”なんです。
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客席に何かを届けるために、何かを変えるために台詞を発するのと同じ。

だからこそプロの演奏家に演奏してもらうのではなく、俳優が演奏することに意味があるんです。

そしてやっぱり完璧で完成と思えることは無くて、
毎週世界各国の演劇を観てると、

ああもっと精進しなきゃなあとか
あんなこともこんなこともやってみたいなって触発されたりしちゃって、

まさに「恋の終わらざるごとく世界も終わらざるなり」!!

なんて思っていました(笑)

気づいたらすっかり夏がすぐそこに。
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これからどんどん暑くなっていきますが、皆様お体にはお気をつけて。