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2019年7月21日

【シアタースクール通信2019 #2】基礎トレーニングがアツい3日間!!

◆稽古風景 ~基礎トレーニング!~

7/13~15の3連休に行われた稽古では、スズキ・メソッド(初代SPAC芸術総監督・鈴木忠志が考案した俳優訓練法)を基にしたトレーニングをはじめ、身体づくり・基礎稽古に時間が費やされました。「舞台に立つための身体づくり」をしっかりと学べるのもシアタースクールの大きな特徴です。

トレーニングの様子を見ていると、ひとりひとりの身体・声・在り方がまったく異なることに驚きます。みんな得意なことや苦手なことがありますが、演出の中野やアシスタント俳優たちが参加者それぞれの魅力を最大限引き出せるようサポートしていきます!
 
<トレーニング>

SPAC俳優も毎日実践しているトレーニング。舞台上での身体の作り方・集中の仕方を学びます。トレーニング中は、常に“向かいあう相手”を想定するよう指導されています。セリフを言うときも、漫然と言うのではなく、意識をどこ(だれ)に向けるのかをはっきりさせることが大切。そのための身体の使い方、重心の置き方などを訓練していきます。芯の通った身体はとっても美しい!
 
<リズム稽古>

これから楽器を使った演奏稽古もすることになりますが、その前に基本となるリズム稽古を行います。リズムゲームのほか、音楽に合わせてオモテとウラの拍を取る練習をしました。なかなか苦戦する人もいるなか、涼しい顔で正確なリズムを刻む強者も…。自分なりにやりやすい方法を探るよう、アドバイスがありました。
 
<ダンス稽古>

ダンスの時間でも、振付を覚える前に基礎訓練。 今回は“歩く練習”をしました。音楽に合わせて自分の身体がどう反応するかを体感したり、足音を立てない歩き方を考えたり…。歩くときの目線や、周りを意識して歩くことなど、ダンスをするための土台づくりの時間となりました。
 
<台本読み合わせ>

 
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トレーニングの後は、台本も読んでいます。『オフェリアと影の一座』のほか、劇中劇として使われる『真夏の夜の夢』(シェイクスピア)のうち、いくつかの場面も読んでみました。グループに分かれて、割り振られたセリフをどうやって読むのがよいか、みんなで相談しながら考えます。また、全体ではムーバー(動き手)※もつけながら、立ち位置などの舞台上での構図を模索していきました。

※ムーバーとは…スピーカー(話し手)のセリフに合わせて、動きを担当する人。詳しくは別の機会にご紹介します。
 
◆クイズコーナー:その2 ~シェイクスピアについて~ 
SPAC版『オフェリアと影の一座』では「影の一座」の公演シーンとして、「劇中劇」がたくさんあります。劇中劇とは、劇の中で劇のシーンが展開すること。今回は主にW・シェイクスピア作『真夏の夜の夢』を「影たち」が演じます。シェイクスピア(1564~1616)といえば、世界で最も知られた劇作家であり、彼の作品は世界中で上演され、400年以上経ってもまったく古びることなく愛され続けています。シェイクスピアを主人公にした映画『恋に落ちたシェイクスピア』には当時(エリザベス朝)のロンドンの様子も描かれているので、興味があれば観てみてください。

Q1:シェイクスピアの出身地はどこでしょう?

Q2:シェイクスピア作品の中で、一般に「四大悲劇」と呼ばれる有名な4作品はなんでしょう?

Q3:シェイクスピア作『ロミオとジュリエット』を題材に作られ、ニューヨークを舞台に少年非行グループの抗争で犠牲になる男女を描いたブロードウェイ・ミュージカル作品といえば、なんでしょう?

Q4:シェイクスピアが作品を上演していた「グローブ座(地球座)」には屋根がなかったため、雨の日は上演できませんでした。当日に上演するかしないかを、どのような方法でお客さんに知らせていたでしょうか?
 
※前回の答え…Q1:ドイツ/Q2:『モモ』/Q3:『サーカス物語』(ユディ・タジュディン演出)
 
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SPACシアタースクール2019
『オフェリアと影の一座』
構成・演出:中野真希
原作:ミヒャエル・エンデ
出演:静岡県内の中高生
8月17日(土)・18日(日)16時開演
会場:静岡芸術劇場

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