こんにちは!制作部の佐藤美咲です。
『XXLレオタードとアナスイの手鏡』勉強会レポート、前半に引き続き、後半をお届けします。
★前半はこちら!https://spac.or.jp/blog/?p=32634
前半では、静岡大学国際交流ラウンジにて、大学生を対象に開いた勉強会の様子をご紹介しました。
その後、静岡芸術劇場でも実施。今回の後半では、その様子をレポートします!
静岡芸術劇場では、現役大学生や、今年度大学受験を控えている方、そして、定年を迎え、「今の若者は何を考えているのか気になって参加してみました」とシアタークルーの方も参加してくださいました。
今回も「若者の悩み」をテーマにワールドカフェを実施。制作部メンバーも参加し、様々な世代でお話ししました。
どの世代でも、「人間関係」、「受験」、「お金」は最初に登場するワードでした。
今回の主な話題は、高校生時代の学校生活で直面する「選択肢」について。
高校生の時の大きな選択の1つに「文理選択」があります。どちらを選ぶかで、受ける授業の内容も変わってくるし、大学でどのようなことを学ぶのか、また、それによって将来の職業にも影響します。
また、「部活動」をするかしないかも1つの選択です。夏にはインターハイや、甲子園などがありますね!そこで「スタメン」になり結果を残せば、大学に「推薦」してもらえたり、将来の職業に直結するかもしれません。
『XXLレオタードとアナスイの手鏡』の登場人物たちは、大学受験の結果が人生に大きく影響すると考えていますが、ワールドカフェで話を聞いていると、受験前の高校生活の中で、何度か大きな選択をしているのではないかと気が付きました。
▼完成したマインドマップを見てみましょう!▼
大学生が作成したマインドマップと違ったのは、「男と女」というワードが登場したことでした。女性は大学に進まず、早く結婚するべきだという考えが以前は主流だったという意見や、就職しても、女性だからお茶汲みをしなければならなかったという意見がありました。
昨年まで高校生だった方が「制服」について、「女子の制服が変わり、パンツかスカートか選べるようになった。そこで、男子生徒から、スカートの方が涼しそうだから、男子のスカートも検討してみてほしい。という意見があった。」と教えてくれました。
女子の新たなパンツスタイルの制服は、ジェンダー的な理由を思い浮かべますが、利便性の理由もありそうです。私は冬になると、寒くてぶ厚いタイツを毎日スカートの下に履いてました。そう考えてみると、涼しそうだから、スカートもよさそうという意見には、確かに~!と思ってしまいました。
『XXLレオタードとアナスイの手鏡』の劇中で、女性用のレオタードを着た男子生徒の写真が出回ったとき、多くの生徒が「ありえない」と非難。その反応を見た写真の本人・ジュンホは自分であると打ち明けられるはずがありません。近年は、「ジェンダーレス」という言葉をよく耳にしますが、性別に対する固定概念が拭えなかったり、不公平だと思ったりすることは誰にだってあるのではないでしょうか。ジュンホに対する周りの生徒たちの反応も正直想像通りです。
マインドマップの中にも「自我(アイデンティティ)」、「周りとの比較」というワードが登場しますが、ジュンホは、その“自分らしさ”を隠し通すのでしょうか?一体どんな選択をするのでしょうか?ぜひ多くの方に、ジュンホの決断を見届けていただけたら嬉しいです。
劇中では、体育のダンステストが行われます!ポップなダンスシーンもお楽しみください★
今回の勉強会で作成したマインドマップを、オンライン掲示板「Padlet」で同様に作成してみました。
以下から、どなたでも参加いただけます!ぜひ参加してみてください♪
https://padlet.com/SatoMisaki/padlet-n5vlbohh3logzfye
シアター・カンパニー・ドルパグの皆さん、そして、観客の皆さまにお会いするまであと数日!
どんなステージになるのか楽しみです。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております!
SPAC制作部 佐藤美咲
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【演劇/アンサン・韓国】
『XXLレオタードとアナスイの手鏡』
日時:5月3日(水・祝)14:00、4日(木・祝)13:00
会場:静岡芸術劇場
上演時間:90分(途中休憩なし)
韓国語上演/日本語字幕
演出:チョン・インチョル
作:パク・チャンギュ
製作:シアター・カンパニー・ドルパグ
https://festival-shizuoka.jp/program/xxl-leotard-and-anna-sui-hand-mirror/
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