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2023年11月12日

<体験型プログラム>演劇ワークショップってなにしてるの?

みなさんこんにちは。SPAC制作部の佐藤です。
SPAC-静岡県舞台芸術センターは年間を通じて、県内各地の教育機関や文化施設などで、地域の特色や利用者のニーズにあわせたアウトリーチ活動を展開しています。
今年度は、浜松市天竜区春野町を拠点に活動する、劇団「限界集落」の劇団員さんに向けてSPAC俳優・永井健二が講師として全5回のワークショップを行いました。毎回、劇団員さんの課題や状況に応じて異なる内容の演劇ワークショップを実施。このブログでは、最終回の様子をご紹介します!

小学校1年生から70代までが集まる劇団「限界集落」。まずは、小学生に向けたワークショップから始まります。


 
「生麦生米生卵」などの早口言葉を使い、発声・活舌の練習。
スピードはゆっくりでも、一定のリズムで言えるように回数を重ねていきます。

 
つづいてセリフを話す練習をします。今回は『オズの魔法使い』のセリフを使って、講師と掛け合いをしていきました。相手役のイメージを子どもたちはそれぞれ考え、相手が遠くにいる想定でセリフを発した後、一人ひとりの“持ち味”と、さらに向上できるポイントを講師が伝えていきました。他にも、「逃げる」というシチュエーションで演技をしていき、お客さんにどのように見せれば表現が伝わりやすくなるか等をアドバイス。子供たちは他の人の発表を見ながら、自分の演技に反映していきました。

その後、劇団の高校生以上のチームも合流し、全体でのワークショップが始まりました。
この日は、自分の身体と向き合うための緊張と弛緩のトレーニングやシンプルなゲームを行いました。

講師が一つひとつ、何のためにやっているかを丁寧に説明しながら、劇団員のみなさんのスピードに合わせて進めていきます。

全5回のワークショップの最終回であるこの日は、2月に公演する新作の台本を全員で読み合わせる稽古もありました。劇団の代表・松井さんの方針に合わせて進め方を提案し、サポートしていきます。

最後は、劇団の高校生以上のチームのみでのワークショップ。
はじめに、劇団員のみなさんが稽古をしていくうえで持つ疑問に、講師が答えていきます。どれも正解というものはありませんが、プロの現場でどのように俳優が取り組んでいるか生で聴く機会がなかなかないため、皆さん熱心に話を聴かれていました。
そして高校生以上のチームも小学生チームと同様に、あるシチュエーションに沿った演技に挑戦しました。こちらではより客観的にどう見えたかや、舞台上での意識の持ち方をアドバイスしていました。

 
6月から全5回にわたりワークショップを行い、劇団のみなさんと濃密な時間を過ごさせていただきました!

グループや団体での技術力向上や公演・発表会に向けて、SPACに来てほしいという方がいたらぜひご相談ください!

(制作部:佐藤飛子)

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問合せ先:recafe@spac.or.jp

浜松市天竜区春野町「劇団限界集落」
https://note.com/gekidangenkai/