ブログ

2024年3月13日

SPAC演劇アカデミー3期生 残り1ヶ月!

2月9日で実技以外の授業が終了しました。
今回は、絶賛稽古中の実技を含め、1月2月の様子をお伝えします!

【『ばらの騎士』観劇】
2024年、年明け最初のアカデミーは、アカデミー校長の宮城聰と実技講師の寺内亜矢子の共同演出『ばらの騎士』の観劇。
終演後には、バックステージツアーに参加し、大掛かりな舞台美術や楽器を間近に見ることができました。
そのあとは、実技講師でもある貴島豪、寺内と対談。舞台の感想を伝えたり、質問したりしました。中高生鑑賞事業公演に向けて貴島からアカデミー生に逆質問も!
中高生鑑賞事業公演で来る生徒さんと同世代のアカデミー生が身近にいて、相談できる関係を築いているのもSPAC演劇アカデミーならではだと思いました。
この1年間アカデミー生は、「ふじのくに⇄せかい演劇祭」に始まり、人材育成事業、「秋→春のシーズン」とSPACの公演をたくさん観てきました。様々な作品を観劇して得たものがアカデミー生にとって、“美のものさし”をつくる要素となったら嬉しいです。

【ミュージカル映画で学ぶ英語】
今年度のアカデミーでは、「RENT」の曲はもちろん、遊び歌の「Hokey Pokey」や洋楽を歌ったり、スピーチを聞いたりと様々な形で英語に触れてきました。
1月28日が最後の授業となり、「RENT」のメインナンバー「Seasons of Love」をみんなで歌ったり、久しぶりに「Hokey Pokey」をやったりとこの1年間でやってきたことを振り返りました。
学校の英語の授業は嫌いだけど、アカデミーの英語は楽しいという声も多く、楽しく学ぶことができた1年だったのではないかと思います。


▲歌に合わせて身体を動かす「Hokey Pokey」

【「教養の書」を読む】
1月31日の最終授業では、「劇場のイドラ」についてのセンテンスを読みました。
シェイクスピアの「この世は舞台、ひとはみな役者」という言葉も登場したりと劇場に馴染みのあるアカデミー生にとってわかりやすいパートだったのはないかと思います。
本授業では、5月からみんなで「教養の書」を読んできました。
難しい言葉も出てきたかと思いますが、学んできたことはきっとアカデミー生の人生を豊かにしてくれるはず。これからも教養の道を歩んで欲しいなと思います。

【小論文】
最後のテーマは実技の授業と関連付けて三島由紀夫について。
三島由紀夫のインタビュー動画を視聴し、『卒塔婆小町』から三島がどうしてこのような人生観を抱くようになったかを考察しました。
今回、三島由紀夫の考え方について学んだり、作品にどう作者の思想が入っているのかを知ったことで作品への理解がより深まったのではないかと思います。


▲アカデミー生の書いた文章を講評するだけでなく、大岡自身も書き、ポイントを教えてくれます

【実技】
2月からは午前から実技の授業を行っています。
午前に丁寧にトレーニングをした後、午後からは『卒塔婆小町』の稽古。
2月4日、11日の授業にはフランスからインターンで来た学生が稽古見学に来てくれ、初めてのお客さんを迎えました!
インターン生から、素晴らしい声、素晴らしい存在感を持っているので自信を持ってやって欲しいという感想をもらいました。
最近の稽古では、休んでいるアカデミー生のセリフを代わりに言うだけでなく、そのシーンに出ていないアカデミー生が稽古を見て、感想を伝えたりとみんなで1つの作品をつくるんだ!という姿勢が見受けられるシーンが増えたように感じます。


▲フランスの演劇学校で行っていることなども教えてもらいました

成果発表会・修了式がいよいよ今月となりました。
あと1週間でどう色付けされていくのか・・・、みなさんもぜひ成果発表会でお確かめください!
成果発表会・修了式の詳細はこちら

そして4期生の募集も始まっております。
4期生は、U23のオーバーエイジ枠を設けるほか、これまで以上に国際交流を活発に行う予定です。
少しでも気になっている方はまずは3期生の成果発表会を観劇するのがおすすめです!
SPAC演劇アカデミー4期生募集の詳細はこちら

(制作部・北堀瑠香)

 
★「SPAC演劇アカデミー」とは
「世界にはばたけ、teenagers!SPAC演劇アカデミー」は、2021年度に開校した高校生対象の1年制の演劇塾で、<世界で活躍できる演劇人>を目指す若者の感性を育むことを目的としています。劇場に通いながら、SPACの創作現場の“熱”をじかに感じられる環境の中で、少数精鋭の高校生たちが切磋琢磨する──そんな場をつくります。SPACの俳優・スタッフらによる指導のもとで演劇を学び、名作戯曲の上演に向けての稽古に取り組むと同時に、教養・英語・小論文の学習にも力を入れ、思考力・対話力を身につけていきます。詳しくはこちら

★これまでのブログはこちら