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2024年4月4日

アカデミー3期生 活動修了!

2024年3月24日(日)、SPAC演劇アカデミー3期生の成果発表会・修了式を行い、約1年間の活動を終えました。
今回は、その最後の1週間(劇場入りから本番まで)の様子をお伝えします。

3月17日(日)、楕円堂での稽古は終わり、19日(火)からは発表会の会場である静岡芸術劇場で稽古が行われました。

まずは、舞台監督の土屋さんによる説明から始まりました。
舞台の袖に待機しているときの注意点や、舞台装置のことなどアカデミー生が安全に稽古、本番を迎えられるよう丁寧に説明してくれます。

説明が終わったら、稽古スタート。
静岡芸術劇場を使用するのは夏の集中講習以来で約8ヶ月ぶり!
今まで稽古をしてきた楕円堂と声の響きや身体の感じ方などの違いに最初は戸惑っている様子でしたがすぐに慣れたよう。
どこの袖から登場するか、動きに危険がないかなどひとつずつ丁寧に稽古が進められていきました。


▲稽古の様子

舞台の上では真剣に作品と向き合うアカデミー生ですが、高校生らしい一面も!
休憩中にはダンスを踊ったり、おもちゃのマイク片手に講師の寺内に「朝ごはんは何を食べているのですか?」などインタビューすることも。


▲寺内にインタビューするアカデミー生

5日間の集中稽古を終え、3月24日、いよいよ成果発表会・修了式の本番です。
保護者の方やSPACのメンバーなど多くの観客が見守るなか、成果発表会では、今までやってきたトレーニングの実演と三島由紀夫の『卒塔婆小町』(演出:寺内亜矢子)を上演しました。
修了式では、静岡県の関係者、校長の宮城、各講師からの言葉をもらいました。
その後、16名ひとりひとりに宮城から修了証書が手渡されました。


▲1つの役を複数人でセリフを割って演じました


▲圧巻のラストシーン


▲アカデミー生のあいさつ


▲講師の言葉を聞いているアカデミー生

ここで、観劇してくださったお客様からの感想を紹介いたします。
・若い方々が自分の好きな事に打ち込んでいる様子が伺えて良かったです。
・演じている時の堂々とした姿、修了式での力の抜けた一人一人の姿にギャップがあり楽しかったです。
・大人になる過程で、心から尊敬出来る大人に出会えて指導して頂けたこと、心から信頼し励まし合えて、格好悪い自分もさらけ出せる仲間に出会えた事、娘にとって財産だなと思います。

そして、約1年間活動したアカデミー3期生の感想を紹介します。
・自分が知らない世界を知ることができた。
・様々なプログラムを通して、自分と向き合うことができた。
・自信がついた。
・勉強に対してプラスな気持ちを持つことができるようになった
・自分は自分でいいんだと等身大で受け止められるようになりました

学校や部活動などアカデミー以外の活動もあるなかで最後までやりきった16名の3期生。
演劇をつづける人、迷っている人、様々ですが、この1年で吸収したものを生かして、広い世界にはばたいていって欲しいなと思っております。

そして!ただいま、4期生を募集しています。
高校生だけでなく、オーバーエイジ枠を新設します。
また、海外の教育機関との交流も行う予定です。

詳細はこちら
新しい世界に、自分に挑戦したい人のご応募をお待ちしております!

(制作部・北堀瑠香)

 
★「SPAC演劇アカデミー」とは
「世界にはばたけ、teenagers!SPAC演劇アカデミー」は、2021年度に開校した高校生対象の1年制の演劇塾で、<世界で活躍できる演劇人>を目指す若者の感性を育むことを目的としています。劇場に通いながら、SPACの創作現場の“熱”をじかに感じられる環境の中で、少数精鋭の高校生たちが切磋琢磨する──そんな場をつくります。SPACの俳優・スタッフらによる指導のもとで演劇を学び、名作戯曲の上演に向けての稽古に取り組むと同時に、教養・英語・小論文の学習にも力を入れ、思考力・対話力を身につけていきます。詳しくはこちら

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