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2014年2月11日

【此処か彼方処か、はたまた何処か?】紹介文(5)

『此処か彼方処か、はたまた何処か?』
紹介文の第五弾は都築はじめ氏です。

なお、千秋楽2月16日までの期間限定で『此処か彼方処か、はたまた何処か?』の台本を公開しております!
ぜひ、この混沌を垣間見ていただいてからアトリエみるめへお越しください。
台本のダウンロードはこちら

★『此処か彼方処か、はたまた何処か?』トレーラーはこちら
★大岡淳(演出)インタビューはこちら
★上杉清文氏インタビューはこちら
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60年代半ばから70年代半ばにかけての学生の会話を飾った知的・文化的用語や人名が散りばめられ、こんなセリフ、舞台で喋ったらカッコいいと思う輩(私もその一人)が、少数とはいえ当時はかなりいたに違いないと思わせる何がなんだかよく分からない作品だ。40数年前に心の片隅に埋められ忘れられていたタイムカプセルが掘り出されたようでもあるし、となると団塊の世代近辺の人間にとっては、若返りはしないがその老いにぶつけられる逆玉手箱みたいな怖さもある。タイガースとビートルズの調べが、若い連中の身近に長髪とジーンズと同居していた時代の和洋折衷な味わいを時折漂わせる。だからかろうじてこれは同じ舞台なのだと信じられるのだけれど、全く整然となんかしてなくて、閉じ込められたくないって匂いが舞台や俳優たちに満ちて、はみ出し飛び出そうとしている。まさしく68年的な舞台だ。する、みる、関係ないなどと演劇への関わりや、お尻が青いかしわしわかの年齢も問わず、大きさ強さは人それぞれだろうけど、間違いなく一つの確かな記憶となる。そんな予感がする。掘り出した大岡さんに乾杯!!

都築はじめ(髙岡基/劇団らせん劇場代表 静岡県演劇協会副会長)

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『此処か彼方処か、はたまた何処か?』
作:上杉清文、内山豊三郎
演出:大岡淳
2/14(金)~2/16(日)
アトリエみるめ

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『此処か彼方処か、はたまた何処か?』