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2014年2月18日

真夜2014【11】 出演者インタビュー 目が悪い精:吉見亮

『真夏の夜の夢』の出演者インタビュー、
第4回は妖精「目が悪い精」を演じる吉見亮です。


目が悪い精:吉見亮(よしみ りょう)
鹿児島県出身 O型
 
–目が悪い精の一番の見せどころは?
 妖精たちは、それぞれを単体でというより、集団として見ていただきたいです。表に出てくるのは恋人たちや、割烹料理屋ハナキンに出入りする業者の人といった人間なのだけれど、実はこの作品の世界を構成しているのは妖精たちだと思います。その妖精たちが、時に舞台上に出たり、時に音楽を作り出したりしながら、『真夏の夜の夢』という作品世界のベースの部分を担っていると思います。
 それから、妖精は集団でありつつも、ひとりひとりキャラクターが違って、それぞれが細かくいろんなことをやっています。そういうところに注目して観るのも楽しいのではないかと思います。



<目が悪い精(前&左:山下ともち、後&右:吉見亮)>

–『真夏の夜の夢』で一番好きなシーンは?
 やはりラストシーンです。ここが、おそらく宮城演出の最大の特色ではなかろうかと思います。観た時のお楽しみなので、詳しいことは言えませんが、その演出が入ることによって、この作品の構造がはっきりと見えて、『真夏の夜の夢』という物語がより普遍性のあるものとして、腑に落ちたという気がします。しかも、ラストシーンでは、悪魔メフィストフェレスを演じる渡辺敬彦さんの居方もまたすごく素敵です。改めて渡辺敬彦という俳優に惚れ直してしまいました。

–『真夏の夜の夢』では、俳優が生演奏していますが、演奏で気をつけていることなどありましたら、教えてください。
 宮城さん演出で、棚川さん音楽のSPAC作品では、音が悪い意味での「壁紙」にならないように、すごく注意を払っています。そのために何を心がけるのかは人それぞれ個人差がありますが、自分の場合は、音を出す時に舞台で演じている役者の演技や、そこで起こっていることをとにかく見て、それを感じるということを心がけています。そうすることで、自分も、演技している役者と同じ呼吸をして、同じような状態で一緒に舞台に存在する体になり、芝居と一体となった音が出せるのではないかと考えています。そして、それがプロのミュージシャンではなく、僕たち役者が、あえて舞台で芝居とあわせて音を出すということの意味ではないかと思っています。

–読者の皆さんに、メッセージをお願いします。
 『真夏の夜の夢』は1回観ただけでは、絶対全部は見きれないくらいに、舞台のいろいろなところで、いろいろなことが起こっています。そして出演者自ら言うのも気が引けますが、その舞台で起こっていることのひとつひとつの全てがどれも素敵な作品だと思います。是非2回、3回と劇場に足を運んで、『真夏の夜の夢』の世界を楽しんでもらえたらうれしいです。

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吉見の2011年初演時のインタビューはこちらで読むことができます。

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