ブログ・真夏の夜の噂...第10回目の今回は俳優の吉見 亮(よしみ りょう)さんにお話を聞いてみましょう。
写真は作業中の吉見さん。意味深にチョキチョキ・・・新聞紙のカラー部分を色別に切り分けています。これも舞台セット製作のための作業ですよ。
[ 近年のSPAC出演作 : 『ドン・ファン』(2009・2011)オクタヴィオ侯爵役、『夜叉ヶ池』(2009) 与十役、『ペール・ギュント』(2010)鍛冶屋役、『わが町』(2010)ジョー・ストッダード役]
Q.自分の役について教えてください。
僕の役は「目が悪い精」。妖精ですね。妖精はかわいらしいものです。自分も含めてかわいらしい。この戯曲の登場人物は3種類あって、恋人たちと、普通の人間である出入り業者たち、そして妖精たち。3つの違いがどれだけ出せるのかっていうのが肝かな。で、妖精たちは音楽を演奏していて、この芝居を一番下から支えている骨組みかな。僕は妖怪好きだから、妖精を思い浮かべようと思うとどうしても妖怪方向のものが思い浮かんで。かわいいけど気持ち悪い、気持ち悪いけどかわいい、みたいな妖精になると思いますよ。
Q.作品の見所について教えてください。
SPACにしか創れない作品に仕上がる予感がすごくする。専用の劇場を持つ劇団だからこそ建てられる装置だし、台詞と音楽とを一緒に作っていて、ただ台詞をしゃべるのじゃなく音楽との関係ではめていく。他のどこにもない演劇。SPACにしかつくれない世界なんじゃないかな!今は、まだ装置も衣裳も音楽も演奏も全部が未完成で、ちゃんときれいな花が咲くかは残りの稽古期間のがんばり次第。宮城さんを筆頭に、音楽の棚川さん、俳優、スタッフ、誰一人欠けても花は咲かないだろうなと。みんなが全力を尽くせばすげー花が咲く、そんな予感のする作品。
・・・あーいいこと言った。いい記事になるね!
Q.あなたならどんな媚薬・妙薬を使いますか。
花粉症が根底から治る薬か、近眼が治る薬。すげー現実的。(笑) でも花粉症は俳優の敵だよね。のども痛くなるし、声も枯れやすくなる。森に住む妖精が花粉症になってもやばいよね。まあ妖精も色々いるからさ。よく都会にいる小さいおじさんも、おじいさんを助けて靴作るのも、まっくろくろすけもみんな妖精。妖精と妖怪の区別はつかないかもしれないね。あ、おれ妖怪になれる薬がほしいかも!どんな妖怪でもいい。最終的に人生終わるときには妖怪になっていたいな!
妖怪とドラえもんと三国志と戦国時代とお城とその辺のことは何でも聞いて!と吉見さん。吉見さんの興味は奥深そうです。妖怪好きの吉見さん演じるきもかわいい?妖精さんにご期待ください!