SPAC文芸部 横山義志
2014/07/01
今日も一日中仕込み。一番長い一日。午前9時劇場入りだったが、一番早い舞台班は午前6時半から作業を始めている。
18:00、ついに第2便の俳優が到着して、一気に賑やかになる。舞台を見て、楽屋に衣裳と楽器を置いて、今日のところは宿に戻って休養。スタッフはそのまま作業。
一番遅くまでいるのはいつも照明班。特にアヴィニョンでは、日が暮れるのが22時近いので、それ以降でないとできない作業が多い。「ここは二人分で上はこの辺まで、下はここまで、上手はここで切って、下手はここ」などと、灯体を一台ずつ調整していく。私が翻訳した言葉を、フランス側の照明チーフがさらに「ほら、この床の金属部分は切ってさ、あそこの灯体はよけて・・・」などと、他のフランス人スタッフに向けて「翻訳」してくれる。舞台を見ていないフランス側スタッフにはどんな場面なのかさっぱり分からないだろうが、それでもどういう明かりを作りたいのか、二言三言ですぐに分かってくれて感心する。
真夜中から雨が降り出し、かなり寒い。昼間は酷暑、夜は身に沁みる寒さで、人が住むように出来ているところではないのがよく分かる。午前4時に退出・・・。
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アヴィニョン演劇祭 公式プログラム
SPAC 『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』
公演日程:7月7日~19日 会場:ブルボン石切場 ※詳細はこちら