こんにちは。
すべての地方の梅雨明けが発表され、いよいよ本格的な夏が到来するようですね。
暑い夏の訪れを感じる今、SPACでは、夏から秋にかけてのプロジェクトが続々と同時に動き出しています。
前回のよもやまブログでご紹介した「シアタースクール」のほか、ここ舞台芸術公園では、『タカセの夢』 『ドン・キホーテ』 『走れメロス』 『しずおか徳川家康公物語』の稽古が行われています。
7月25日に始まった『ドン・キホーテ』の稽古は、今日で4日目を迎えました。
出演者の中には、アヴィニョン演劇祭での『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』に出演していた俳優もおり、彼らは7月23日に日付が変わったころ静岡に戻ってきたばかりです!驚きのタフさ!!
再演となる本作は、演出の原田一樹さんを迎え、中高生鑑賞事業県内ツアーへと着々と稽古が進行しています。
舞台装置の模型を示して説明する原田さんとそれを取り囲む俳優たち。
おっ!キャストの本多麻紀さんが着ているのは、アヴィニョンのフェスティバルTシャツでは?!
キホーテの愛馬ロシナンテもお目見え。表情があるわけでもないのに…ふふ、妙にかわいい!
スタッフたちも、同時に動くいくつかの作品を掛け持ちしながら、日々せっせと作業に汗を流しています。
稽古場の入口近くでは、衣裳のジェニファーさんがにこやかに仕事をしていました。
稽古場を出て、午後の公園の空気を吸うと、夏の緑の匂いをいっぱいに感じます。
「それにしてもいつもより深い香りだな」なんて思いながら歩いていると、聞こえてくる芝刈り機の音。
元SPAC専務の山本章さんと俳優の美加理さんが、照りつける太陽の下で公園の自然を大切に守ってくださっていました。
舞台芸術公園の木々は、こうして剪定されていますが、どれも街の多くの街路樹のように人工的な形にはなっていません。
この日、山本さんは「ここは芸術を創作する精神活動をする場所だからね。訪れる人の心が休まるように、落ち着いた気持ちで稽古や公演ができるように、山への畏敬を持って手入れすることが大事なんだよね。」と話していました。
はじめに挙げた作品の中では、今後シアタースクール発表会『モモ』と『タカセの夢』と『しずおか徳川家康公物語』が舞台芸術公園内で上演されます。
ご観劇にお越しの際は、真夏そして初秋の自然の様子も感じてみて下さい。
(制作部・熊倉)