こんにちは。
今回の『ドン・キホーテ』ブログでは、前回の最後で書いたとおり、出演俳優たちをご紹介します。
その前に、様々な役とつぎつぎに展開する場面が特徴である本作のあらすじをおさえておきましょう。
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『ドン・キホーテ』は、スペイン中部のラ・マンチャ地方に住む、初老の男性アロンソ・キハーナが主人公の物語です。
主人公の騎士が冒険の旅をしながら、自分が思いを寄せる美女のために、悪い魔法使いや巨人、ドラゴンに立ち向かっていくという筋書きの小説、「騎士道物語」を読みすぎたアロンソ・キハーナは、自分を騎士だと思い込んでしまいます。
この世の悪を倒し、正義を広めるために、その人生を捧げる決意を固めたアロンソは、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、近所の農夫サンチョ・パンサを従えて、年老いた愛馬ロシナンテにまたがり遍歴の旅に出ます。
想像の世界を突き進む、ドン・キホーテの行く先々では、さまざまな事件が起こります。風車を怪物と思いこみ、槍を持って突進するも風車の羽に突き飛ばされたり、通りがかった歯医者が持つタライを黄金の兜だと信じて、返上しろと迫ったりするのです。さらには、宿屋の女中アルドンサを囚われのお姫様だと思い込んだのを機に、大乱闘まで巻き起こしてしまいます。そんなキホーテをラ・マンチャに戻そうと、故郷の司祭や床屋、学士たちが様々な策を練っていきます。
強固な妄想にとらわれたドン・キホーテは、はたして、現実に戻ることができるのでしょうか。そして、最後にはどこにたどり着くのでしょうか――。
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それでは、出演俳優、そして演出や音楽を担当する方々もご紹介いたします。
演出の原田一樹さん(劇団「キンダースペース」主宰)。
(手前)
(左)
(椅子に座っている)
演出助手の坂上朋彦さん。
音楽を手がけ、出演者へのケチャの指導もする和田啓さん。
ドン・キホーテ(アロンソ・キハーナ)役の三島景太さん。
サンチョ・パンサ役の小長谷勝彦さん。
キホーテとサンチョは、終始「ボケとツッコミ」のようで笑いを誘います!
語り/女中アルドンサ・ロレンソ(ドゥルシネーア)役の本多麻紀さん。
(左)
アロンソの姪アントニア/語り役の大桑茜さん。
アロンソ家の家政婦/宿屋の女将/公爵夫人役の木内琴子さん。
宿屋の主人/公爵/コロス役の阿部一徳さん。
阿部さんと木内さんは、宿屋の主夫婦と公爵夫妻として、作中2つの夫婦を演じます。
そんな二人による、筆者お気に入りのワンシーンがこちらです。
どこで出てくるのか楽しみにしていて下さいね!
司祭ペレース/コロス役の若宮羊市さん。
床屋ニコラス/聖職者/コロス役の加藤幸夫さん。
この司祭と床屋の名コンビ(迷コンビ?)のやりとりにもぜひご注目ください。
歯医者/ラマ追いペドロ/コロス役の若菜大輔さん。
羊飼い/ラマ追いビセンテ/宿屋の客/コロス役の牧山祐大さん。
子ども/公爵夫妻の娘アルティシドーラ/コロス役の山本実幸さん。
学士サンソン・カラスコ/コロス役の永井健二さん。
以上、出演者総勢12人で22役を演じております!(語りとコロスはそれぞれ1役と数えました。)
観る作品によって、俳優の印象は大きく違ったり意外な面が見えたりするものですが、この作品では、一つの作中で各出演者のいくつもの魅力を発見できることと思います。