12月12日(月)、いよいよ本番に向けて『冬物語』の稽古が再開しました。
夏のプレ稽古のあと、台本も配役も大幅に変わって緊張の再スタートです。
稽古の最初には、舞台美術のデザイナーが、
今回の舞台装置のコンセプトを模型とともにプレゼンします。
続けて、舞台監督も目下制作中の舞台装置の具体的な質感や、
その中で演技するにあたっての注意点などを説明していきます。
「床面はどんな材質なの?」
「このエリアにはどうやって出入りできるの?」
「楽器はこの部分だけに全部置けるかなあ?」
演出の宮城や俳優から、つぎつぎに質問がとびだします。
「エリアのあいだの段差は、ステップがなくても上がり降りできるかなあ?」と質問がでると、
衣裳デザイナーが、それぞれの衣裳の足元のつくりを説明したり…
顔合わせの日に、いつも、
演劇では、沢山の人たちの知恵とチームワークによって、
初めて一つの舞台ができあがるということを実感させられます。
芸術劇場のリハーサル室で稽古が進められる一方、
そのとなりの衣裳室でも、もくもくと作業が進められています。
デザイナーが演出家と話をしながら描き起こしたデザイン画から、
パターンがつくられ、ひたすら縫製!
廊下のハンガーには出来上がったパーツがずらーり。
衣裳は出演者一人一人に合わせて、ひとつひとつ手作業で作られています。
『冬物語』の出演者は総勢22名。
一人で何役もこなす俳優もいるので、衣裳の総数はそれ以上。
いったい何着の衣裳ができるのでしょうか?
そして、舞台芸術公園の野外劇場では、
舞台装置の実物が作られています。
かなり大がかりな装置になりそうです。
まだ誰も見たことがないものが作られていく
新作の現場は、俳優もスタッフも全員がドキドキです。
SPACでは、そんな作品創作の様子をご覧いただける、
「おためし劇場」という企画も実施しています。
ぜひ、舞台が出来上がるまでのドキドキを
皆さんにも共有していただけたらうれしいです。
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★おためし劇場
第8回 『冬物語』
日時/2017年1月8日(日)
13:30~15:00
会場/静岡芸術劇場 (JR東静岡駅前グランシップ内)
参加費無料 (要予約)
◆ご予約・お問い合わせ
SPACチケットセンター TEL.054-202-3399 (受付時間=10:00~18:00)
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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯4
シェイクスピアの『冬物語』
一般公演:1月21日(土)、22日(日)、29日(日)
2月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)
演出:宮城聰 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子
音楽:棚川寛子 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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