シェイクスピアの『冬物語』は、
年が明けて1月4日から劇場での稽古を着々と進めています。
前回のブログで紹介しました、謎のクルクルは、
不思議な模様を浮かび上がらせながら、劇場の天井近くまでそびえています。
クルクルは、小さな段差にも丁寧に貼られていきました。
それにしても、劇場の中に入り、
できあがった舞台舞台装置の全貌をみると、
もうそれだけでも圧巻です。
素材に継ぎ目があるのを見ると、
劇場に持ち込まれたミシンは、どうやらこのクルクルを、
つなぎ合わせるために使われたようですね。
さて、昨日1月8日には、作品の創作過程をご覧いただける、
「おためし劇場」が開催され、今日は新年最初の稽古休み。
(おためし劇場の様子は次回のブログで、たっぷりご紹介します。)
そんなわけで、劇場の中はひっそり。
でも、静けさの中で、今日も作業が進められています……
今日は照明作業の日。
照明デザイナー大迫さん指揮のもと、
照明スタッフが総出で作業しています。
舞台で俳優の立つべき位置にスタッフが立ち、
操作卓にいるスタッフが照明を操作し、
実際の明かりのあたり具合をみながら、
大迫さんが一つ一つのシーンの
明かりの位置や強さ、変化の仕方などを
決定していきます。
一人ではできない、現場にいる全員での協力作業です。
照明は、客席の上にも吊るされています。
暗くてわかりにくいのですが、
手前の明るみにいらっしゃるのが照明デザイナー大迫さん、
奥の明るみの操作卓にもスタッフが。
暗い劇場の中でひっそりと進められる作業は、なんだか神秘的。
作品の完成に向けて、劇場という空間に
また一つの新たな魔法がかけられていく一日です。
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SPAC秋→春のシーズン2016 ♯4
シェイクスピアの『冬物語』
一般公演:1月21日(土)、22日(日)、29日(日)
2月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)
演出:宮城聰 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子
音楽:棚川寛子 出演:SPAC
静岡芸術劇場
*詳細はコチラ
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