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2010年8月21日

<『わが町』のちょっといい話④>奥野晃士さん(ギブス役)にちょっと聞いてみました

稽古10日目を迎えました。

衣装を身に着けての稽古に、稽古場もより本番の雰囲気に近づきつつあります。

冒頭シーン8・19

 

今日のインタビューは、奥野晃士さんです!

okuno2

Q)ご自分の役について紹介して下さい。

A)ある一家(ギブス家)の父親役です。一男一女をもうけ、妻と20年結婚生活を送っています。世の父親というのはこういう時にこう思うのか、といった具合に、教科書的に教えてくれているような・・・もし自分が父親だったらこういう時、息子とどう向き合うだろう・・・とか、演じながら色々考えさせられます。

 Q)もし死んでから、生きている頃の世界に戻れるとしたら、いつを選びますか?

 A)パッと浮かんだのは、高校3年の頃ですね。一日一日が刺激的であったし、嬉しいことも悲しいことも共有できる仲間がいた。僕は淡路島出身なんですが、高校を卒業するとそれぞれの道を歩み出し、島外に出ていく。海を越えるということは、我々にとっては大きなイベントであり、不安と希望がない交ぜになる。今思えば、いとおしい時ですね。

 Q)『わが町』について一言

 A)この戯曲はある町の日常の風景、何も特別なことは起こらないお芝居ですが、でも不思議とひきつけられるし、誰もが共感できるんじゃないですかね。 特に「結婚」がテーマの二幕なんかは、息子や娘を持つ親の気持ちが演じていながらしみじみと感じられ、心を動かされますし、若い人たちも是非観に来てもらって、親の事を考えてもらえればと…。家族そろって観に来ていただくのにもうってつけの舞台かもしれません。

「今回の役柄を通して感じたのは、ひとりきりだと不完全だが、ふたり一緒にいることによって互いに補い合うのが夫婦のあり方ではないか?」と真剣に話してくれた奥野さん。どんな夫、父親役を演じられるのか楽しみです!