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2022年7月27日

【シアタースクール通信2022Vol.2】 ベース衣裳のフィッティングをしました!

◇ベース衣裳のフィッティング
7月17日の稽古では、ベース衣裳のフィッティングをしました。“ベース衣裳”とは、出演者全員が着るお揃いの衣裳で、シアタースクールおなじみのものです。無地のノースリーブのトップスやハーフパンツと、シンプルな作りになっています。このベース衣裳の上に、それぞれの役に合わせた衣裳を着たり、帽子などの小物を付けたりします。
今回のブログでは、フィッティングした日の様子を写真とともに紹介したいと思います!


▲こちらがベース衣裳のトップスです。シンプルなデザインですね!


▲衣裳スタッフからフィッティングについての説明を受けています。


▲着用後、衣裳スタッフが細かい調整を行います。


▲女子メンバーの次に男子メンバーも衣裳の調整を行いました。

◇衣裳担当山本さんに聞く!今年の衣裳のポイント!

シアタースクール2022『青い鳥』の衣裳を担当する、創作・技術部-衣裳班の山本佳奈です。私がSPACの衣裳班に入って、一人でゼロから衣裳のデザインをするのは、今回が初めてとなります。

 このお芝居は、子どもたちの夢の中が舞台となり、その不思議な世界を旅する姿が描かれるものなので、ファンタスティックな味付けの衣裳を作りたいと思っています。

 シアタースクールの衣裳は、全員共通となる薄いベージュの「ベース衣裳」の上に、役ごとの特徴を表した要素を「身にまとう小道具」のように付け加えるものとなります。出演者数も場面転換も多いため、着脱しやすく、簡単に着け外しが出来るつくりにする必要があります。

 今回の衣裳では、動物の役にはフェイクファーを使ったり、人間の役には服をイメージした要素を取り込んだりして、特徴を出していこうと思っています。また、新たな挑戦として、編み物を取り入れるつもりです。

 特に、チルチル・ミチルとその家族には、「グラニースクエア」という、カギ編みの技法で作った四角い編み物をポイントとして使うつもりです。その際、役ごとにイメージに合わせたイメージカラーを決めて、配色したいと考えています。
 参加者の皆さんの気持ちが盛り上がって、楽しく演技出来る衣裳がデザインできるよう、精一杯頑張ります。

 

▲山本さんのデザイン画やグラニースクエアの編み物や毛皮

◇クイズコーナー: その2 演劇の専門用語について知ろう!~中級編~
演劇クイズ中級編!少し難しい単語も増えていますが、皆さん正解が分かるでしょうか?

Q1: 「板付き」とはどういう意味でしょうか?3つのうちから選ぼう!
   ①幕が上がった時にすでに舞台上に俳優がいること ②板がついている小道具
   ③俳優が演じる役になりきっている様子のこと

Q2:「バミる」とはどういう意味でしょうか?3つのうちから選ぼう!
   ①俳優等の立ち位置に目印をつけること ②自分の決められた立ち位置からはみ出ること 
   ③場の空気を読み、演じること

Q3:「バラシ」とはどういう意味でしょうか?3つのうちから選ぼう!
   ①大げさな演技をすること ②終演後に舞台セットを片付けること 
   ③バラを使った大きな舞台装置

※前号の答え…Q1:②/Q2:①/Q3:①/Q4:①

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SPACシアタースクール2022
『青い鳥』

構成・演出:中野真希
メーテルリンク作 末松氷海子訳 岩波書店刊『青い鳥』より
出演:静岡県内の中高生
8月20日(土)・21日(日)16時開演
会場:静岡芸術劇場
★公演詳細はこちら

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