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2022年8月19日

【シアタースクール通信2022Vol.5】通し稽古を行いました!

◇初めての通し稽古!
劇場での稽古開始も目前となった8月9日、技術スタッフやアシスタントが見守る中、初めての通し稽古を行いました。これまでの稽古では、各場面をつくったり、場面と場面のつながりを確認したりしていましたが、オープニングからエンディングまで全体を通して稽古を行うのはこの日が初めて。それぞれの役の衣裳や道具も少しずつ出来上がってきました。この素敵な衣裳や道具は全て今回の作品の為だけに、着用する出演者に合わせて、1着1着プロのスタッフが手作りしています。衣裳や道具を着用することで、自然と身が引き締まり、集中した稽古になりますね。今回の通しで感じた手応えや課題を稽古に活かして、発表会まで成長し続けてほしいと思います。

演奏も徐々に一体感ができてきました。


衣裳の捌き方、道具の扱い方といった「所作」も重要な演技です。本番用の衣裳や道具を使った通し稽古で慣れていきます。


初めての通し稽古でみんなちょっぴり緊張気味。真剣な表情から集中力の高さが窺えます。


次はいよいよ劇場入り!セットや照明が入って一体どんなシーンになるのでしょうか?どうぞお楽しみに!

インターン 澤田莉々花さんの稽古を見た感想
稽古を初めて見た時の率直な感想は、「みんな仲が良くて楽しそう!」でした。
役に入れば、学校や年齢関係無く、みんな同じ世界の住人です。シアタースクールに参加しなければ出会えなかった仲間もいるかもしれません。そんな一期一会の演劇経験は皆さんにとって、とても貴重です。皆さんが受け身にならず、積極的に稽古に参加している様子は見ているだけで胸が高鳴ります。本番がとても楽しみです!

 

◇音響、照明の今年のポイント
音響 大朏実莉さん
妖精が出てくるシーンの選曲は複雑で賑やかな感じで、との指定だったので、明るめでテンションが高めの楽曲にしました。
出演している皆さんが踊りやすいように、テンポが速すぎず、拍がとりやすい曲を選曲しました。
また、チルチルがダイヤモンドのついた帽子を回すシーンのように、演じ手の動きに合わせて音を出すシーンもあります。その場合は、大きく動いてもらえると音を動きに合わせやすいので、生き生きと元気よく演じてもらえると嬉しいです。

照明 花輪有紀さん
ムービング(色彩・光の量・光の方向を高速かつ自在に制御するスポットライト)を12台使用し、ミュージカルっぽい派手な作りで今回、照明を作っています。
そこを皆さんに楽しんでいただけたらと思っています。
シアタースクール発表会の翌週には「SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス」の本番『Reborn [リボーン] -灰から芽吹く-』が続きます。そのため、両作品で照明の仕込み自体は似ていて、照明の吊っている位置も半分同じだったりしますが、公演が違うと照明の雰囲気がまったく違うので、2作品を見比べてその違いにも注目してもらえたら嬉しいです。
『Reborn [リボーン] -灰から芽吹く-』の詳細はこちら

◇クイズコーナー: その5 演劇の作家について知ろう! ~日本の劇作家編~
今回はSPACが以前上演した作品と今年度上演予定の作品の作者についてのクイズです!
Q1:『夜叉ヶ池』を書いた泉鏡花の他の作品はどれでしょうか?
①『折鶴お七』 ②『天守物語』 ③『川の白糸』
Q2:『弱法師』を書いた三島由紀夫が『白蟻の巣』で第2回岸田演劇賞を獲ったのは何年でしょうか?
①1955年 ②1961年 ③1965年
Q3:『グスコーブドリの伝記』を書いた宮沢賢治が書いた童話はどれでしょうか?
①『注文の多い料理店』 ②『風の又二郎』 ③『銀河列車の夜』

※前回の答え…Q1:①/Q2:②/Q3:③  今回の答え…Q1:②/Q2:①/Q3:①
 
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SPACシアタースクール2022
『青い鳥』

構成・演出:中野真希
メーテルリンク作 末松氷海子訳 岩波書店刊『青い鳥』より
出演:静岡県内の中高生
8月20日(土)・21日(日)16時開演
会場:静岡芸術劇場
★公演詳細はこちら

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