皆さんこんにちは!
2023年も残り僅かとなってきましたね・・!それにしても毎日寒いですね・・。
静岡芸術劇場では、12月上旬に上演した『お艶の恋』が無事に終演し、次のシーズン作品『ばらの騎士』の劇場稽古が日々進んでいます。
劇場内を『ばらの騎士』へ模様替えをするためにテクニカルスタッフ総出でセッティング。タイムラプスでみるとあっという間でも、その作業は地道なもの。試行錯誤しながら装置が建て込まれました。
@spac_shizuoka #derrosenkavalier #ばらの騎士 鹿鳴館を彷彿とさせる舞台を創作中!(シュトラウスの音楽は使いません・・)#オペラ #演劇 ♬ Der Rosenkavalier – Prelude To Act I – Rudolf Kempe
舞台美術のデザインは、『授業』以来のSPACへの登場となる、香坂奈奈さん。
ステージにそびえる装置は壮大で、鹿鳴館を彷彿とさせる豪華な仕上がりとなっています。その全貌はぜひ劇場の扉を開いてお確かめください!お楽しみに!
そして、幕を開けるために必要なもの、そう、衣裳!
今回デザインを手掛けるのは、創作・技術部 衣裳班 チーフの清千草。
ちなみに、『伊豆の踊子』の衣裳デザインも清が担当していました。
▲『伊豆の踊子』は絶賛県内ツアー中!現代風でビビッドな衣裳がかっこいい!かわいい!
SPAC版『ばらの騎士』の時代設定は日本が西洋の文化を取り入れた激動のとき、明治。普段着が和装から次第に洋装へと変化していった時代です。
稽古の様子を見ながら、デザインを作成。演出家と議論を重ね、そのスタイルを具現化していきます。
各衣裳の色も登場人物のイメージとマッチさせます。例えば、元帥夫人は、ワインが熟成されると色が深くなるみたいに、深めの色を、一方ゾフィーは・・・と、こだわりがたくさん。
▼完成されたデザイン画はこちら!
方向性が定まると、次は実際に製作していく作業に移ります。
舞台上の俳優はとてもよく動くので、可動性を高くするなど、演技にストレスがないような工夫を要します。
▼フィッティング作業
大方揃ってきたら、“衣裳パレード”を行います。俳優がそれぞれ衣裳を着用するお披露目会。各幕ごとに確認し、色や素材を確かめます。
▲横に並ぶだけでなにかのワンシーンみたいです。ステキ!(撮影:猪熊康夫)
この先も装飾など、さらに細部を詰めていきます。
衣裳を着用した俳優の皆さんは、一気に身が引き締まっている様子でした。
気付けばまもなく年内の稽古おさめ・・・年が明けるとすぐに初日がまっています。
カウントダウンにドキドキしながら、製作を進めています。
貴族たちのラブストーリー。優雅な物語と思いきや、キャッチコピーには“抱腹絶倒”の文字が。
この四文字に疑いや戸惑いを感じるかもしれないのですが・・・笑えるはず!だってこちらのオックス男爵(牧山祐大)を見てください。一体どんなシーンなのでしょう。
ユーモアたっっぷりな登場人物たちが皆さんを笑わせにかかります♪
それでは、皆さまよい年末をお過ごしくださいませ。そして新年初笑いはどうぞ静岡芸術劇場で!
(SPAC制作部・佐藤美咲)
★一般公演日の1月14日(日)の終演後にステージ上で開催する《バックステージツアー》は舞台美術デザインを手掛ける香坂奈奈さんが登場するスペシャル回となっています。美術デザインの裏側が気になる方はぜひこの日程でご来場ください!(バックステージツアーは要予約/参加無料です。詳しくはこちら)
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SPAC秋→春のシーズン2023-2024
#3『ばらの騎士』
演出:宮城聰・寺内亜矢子
作:フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
音楽:根本卓也
出演:石井萠水、大高浩一、木内琴子、貴島豪、小長谷勝彦、榊原有美、佐藤ゆず、武石守正、永井健二、本多麻紀、牧山祐大、宮城嶋遥加、森山冬子、山本実幸、吉植荘一郎、若宮羊市[五十音順]