今日はこのブログページを開いていただきありがとうございます。
『白狐伝』を担当する制作部の佐藤飛子です。
今年SPACが駿府城公園で上演するのは、音楽劇『白狐伝』(びゃっこでん)です!
演劇祭での宮城聰演出作品としては、『ギルガメシュ叙事詩』以来・2年ぶりの新作となります。
△2022.05『ギルガメシュ叙事詩』
さて、今作品『白狐伝』は「
あー!葛の葉伝説ね。うんうん、葛の葉伝説。うん、、、?
…白状します。聞いたときピンときませんでした。
和泉市教育委員会 文化遺産活用課が編集した「和泉・信太の森 ヒストリータウンガイドブック」によると、
《葛の葉伝説》は、簡単にいうと、「ある男の人と、狐が化けた女の人が結ばれ、子どもが生まれるも、やがて正体がばれて狐は去ってしまう、、、という昔話です。のちにお芝居のなかで、狐が「葛の葉」と名付けられたため、《葛の葉伝説》と言われています。「
では、なぜ「信太妻」というのでしょうか。それは、この狐が「和泉の国の信太の森」の狐である、とされているからです。昔話のなかでは、狐が家を去る時に「恋しくば 訪ね来てみよ和泉なる 信太の森のうらみ葛の葉」という和歌を書き残すのですが、「和泉なる信太の森」から遠く離れた地域の人々の間でも、そのように語られていたのです。
とのこと。そして、その男と狐の間に生まれた子供が平安時代の陰陽師・安倍晴明といわれています。
概要は掴めましたが、もう少し「葛の葉伝説」について知りたいなあ、と思いました。
・・・・・・・・
よし!だったら実際に葛の葉伝説ゆかりの地へ行ってみよう!
と決め、弾丸で行ってきました。
今回のブログでは、私の《葛の葉伝説ゆかりの地をめぐる旅》にお付き合いください。
葛の葉伝説の舞台は、大阪府和泉市の北部・
大阪城から約26kmの距離なので大阪の中心街から少し距離がありますね。
私が訪れたスポットは以下の4箇所。
・葛葉稲荷神社
・信太の森ふるさと館・鏡池
・聖神社
・
地図で見るとこんな感じです▼
①葛葉稲荷神社
最寄り駅は「北信太駅」というところでした。
新大阪駅から御堂筋線、阪和線を乗り継ぎ到着。
駅を出るとすぐ目の前に葛葉稲荷神社の鳥居が!
\まちのシンボル的な存在/
鳥居をくぐり10分ほど歩くと目的地、葛葉稲荷神社に到着。
早速、きつねさんがお出迎えをしてくれています。
入口の看板には、葛の葉伝説のあらすじと、それにまつわる狐がおまつりされている神社として今も人々の信仰をあつめている、という紹介がありました。
私が一番驚いたのは、神社に祀られている神様の多さです。
てっきり狐の神様だけかと思っていましたが、なんと境内には68もの神様が祀られていました!!白狐の神様をはじめ、目、足、胃の神様や知恵の神様、道案内の神様がいます。
一か所ずつご挨拶をしていくと途中でこんなものがありました。
こちらは「姿見の井戸」といいます。説明にはこう記されていました。
「稲荷大明神第一御命婦白狐が美人婦(葛の葉姫)と化現したときに鏡に代えて御姿を写した井戸。葛の葉が無事にこの森に帰りついたことから交通安全を願う人々が姿を写している。」
昔から伝わる物語から連想されていろいろな祈願が生まれているのですね、、、。
しびれますっ!!>_<
ところで、この葛葉稲荷神社のきつねさんは「宝玉」と「巻物」を咥えています。
京都の伏見稲荷大社だと鍵や稲穂を咥えているきつねさんもいます。
宝玉と巻物どんな意味があるのでしょうか。
神社の方聞いてみたところ、「宝玉」は動物の声が聴こえたり、化ける力を持つとされ、
「巻物」は未来のことが書かれているといういわれていて、これは安倍晴明の陰陽道が関係しているという説があるそうです。
今回上演する『白狐伝』のメインビジュアルである狐の女王・コルハも宝玉を持っていますね!
→→→後編につづく
(SPAC制作部・佐藤飛子)
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『白狐伝』
演出・台本:宮城 聰
作:岡倉天心(『THE WHITE FOX』)
音楽:棚川寛子
日時:5月3日(金・祝)、4日(土・祝)、5日(日・祝)、6日(月・振休)各回19:00開演
会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
上演言語/字幕:日本語上演/英語・中国語・韓国語字幕
https://festival-shizuoka.jp/program/the-white-fox/
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