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2010年10月4日

<『わが町』のちょっといい話⑯>吉植荘一郎さん(ワレン巡査役)にちょっと聞いてみました

いよいよ10月、早いもので公演月となりました。

マスク姿の俳優も姿を消し、みんな元気いっぱいです!

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今回のインタビューは吉植荘一郎さんです!

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Q)ご自分の役について紹介して下さい。

 A)ワレン巡査といって、おまわりさんの役です。本筋とは全然関係のない役です。ヒロインのお父さんのウェブ編集長とよく世間話をしています。他にも、牛乳屋のハウイや新聞配達のサイ・クロウェルとも仲良くしているようです。

 Q)もし死んで、生きている頃の世界に戻れるとしたら、いつを選びますか?

 A)昔に戻ったからといって、人生が思うようにやり直せたりするようなことはたぶん無いんだろうなと思う反面、今だったら“絶対人生変えてやるのに”と思うことが2回位あって・・・。そのひとつは大人になってからなんですが、例えば女の人とせっかく仲良くなっても、相手が何を望んでいるのかが分からなくて、後になって「あなたの真面目な所は良いところでもあるし、悪いところでもある!」と言われたことを思い出しました。その時の自分に「お前は何をやっているんだ!」と叱ってやりたいですね(笑)。少なくともトライすべきことをしてダメなのと、チャンスを逃すのとでは全然違うじゃないですか!とりあえず不戦敗だったことには臨みたいですね。

 Q)『わが町』について一言。

 A)ギリシャ悲劇とかシェイクスピアというのは、戯曲を読めば大体イメージが湧いて面白いんですが、『わが町』というのはそういう芝居とはちょっと違うと思うんですよね。どちらかと言うと非常に地味で、私なんかは読んだだけでは面白い話ではない。ところが一旦俳優の肉体をまとって戯曲が立ち現れると、これはもう戯曲がブワッと浮き上がってきて、生き生きとしたやりとりが生まれる。誰がどんな風に上演するかによって、その時々で、面白さをいかんなく発揮してくれる作品だと思うんです。だからこそ、みんなやりたがるわけですし。人間がいて言葉を発するから輝くのだ!そういうことを実感できる作品だと思います。

 「つい劇的にセリフを言ってしまいたくなるんですよね(笑)。」という吉植さん。ワレン巡査の役柄と同様に、心も体も大きくて暖かい雰囲気の吉植さんに注目です!