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2010年12月29日

<萌目線。vol.59>かえってきたマスクたち

とても寒い日が続いておりますが、
劇場では毎日、『ドン・ファン』再演にむけてアツい稽古が繰り広げられております!!

演出のオマールとアシスタントのファビアナ、
そして物語のキャラクターたちがかえってきました!!

マスクはそれぞれ当時の俳優の顔に合わせて作られているので、
久しぶりにかぶってみると…

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きつかったり、ブカブカになっていたりします。

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それでも、ちょっと懐かしいマスクの感覚。
そして自分の役との再会を、みんな楽しんでいます。

ちなみに私は劇中で4役を演じているので、マスクも4つあります。

だいたいのマスクは、顔の下半分が無くて台詞が喋れるのですが…

私がいちばんかぶる回数が多いのは、目しか出てないマスクなのです。

これは鼻にちょっと空けてもらった穴からしか呼吸出来ないので、結構息苦しくって、

口を動かすとマスクが浮いちゃうので喋れません!!

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袖で誰かに何か伝えたいときは大変です(笑)

このマスクは更に帽子を被るので、表情を見せるために頭の動かし方も要研究で…

いろんな規制やルールの中で、いかに自由に演技するかの難しさを特に感じるマスクであります。

他にも、目は描かれていて口も見えないマスクや、
顔面だけで頭にかぶる部分が無いものなど
いろんなつくりのマスクがあります。

マスクの数だけ俳優の演技も違ったものがありますし、
更に演出は初演のときから大きく変わってきています!!
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年を跨いでますます見所満載になる新生『ドン・ファン』。

来年の初観劇に、ぜひご来場いただきたいと思います!!

皆様、よいお年を。

<萌目線。>とは・・・
SPAC新人俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。