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2011年5月23日

<萌目線。vol.68>アンダースタディ

ふじのくにせかい演劇祭開幕に向けて、
稽古場の熱気も高まってきた今日このごろです。

さて今回、わたくし石井萠水、大高浩一さん、本多麻紀さんは、
『真夏の夜の夢』と『天守物語』の両方に出演します!!

ただ今、稽古も同時進行中です。

『真夏の夜の夢』は新作、
『天守物語』はク・ナウカの15年来のレパートリー作品。

稽古はどのように進められているのかというと、
『真夏の夜の夢』でもメインの役をつとめられる本多さんの代わりに、
『天守物語』の稽古では私が代役をやらせていただいているのです。
『天守物語』の本多さんの役は、天守閣に住む妖怪夫人・富姫に恋する
若き鷹匠・図書之助。の、スピーカー(語り)です。
そしてムーバーが、大高さん。

私は『王女メデイア』につづき、ク・ナウカの代表作である『天守物語』に出演できるということを非常に嬉しく思っています。
代役とはいえ、こんなにたくさんの台詞を喋るのはSPACに入って初めてで…
しかも富姫役は、大先輩の阿部さんと美加理さんなのです。

こんなに勉強させていただける機会、なかなかありません!!
泉鏡花の台詞は、幽艶で煌めいているようで、
時代を越えても色褪せない詩情を感じます。

こんなに胸がいっぱいになる台詞に出会ったのは
生まれて初めてなんじゃないかと思います。
できるだけ何度でも口にして
ひとつでも多くのことを吸収する機会にしたいです。

 

そんな『天守物語』の稽古のあと、私と大高さんは劇場へ移動。

姫路城から妖精の森へ。

こちらは、今までにない新しい世界が創られている真っ最中です。

毎日、演奏の新曲が増えていて、台詞との関係が密になってきています。
あちらでもこちらでも
「恋人たちへ、祝福が、雨のように」

降り注ぐように、素晴らしい演劇祭にしたいと思います。
ふじのくにせかい演劇祭、間もなく開幕です!!

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<萌目線。>とは・・・
SPAC新人俳優石井萠水の目線で稽古場や舞台裏の様子をお届けしています。