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2011年11月15日

<オイディプス>いよいよ劇場入り!

『ガラスの動物園』の余韻を味わうのもつかの間、
静岡芸術劇場では、既に『オイディプス』の劇場仕込が始まっています。
窓の無い劇場空間に、次々と装置が建て込まれ、照明による陰翳が生まれ、そして、日々俳優達の熱気が満ちていきます。少しずつ、スタッフと俳優たちによって、空間に命が吹き込まれていきます。

仕込み画像(ブログ用)

今から2400年以上も前に作られたギリシア悲劇は、はるか昔にその地にまつわる神話や伝説を元に成立した、あらゆる時代に生きる、あらゆる地域の全ての人々にとって他人事ではないような問題、つまり人間にとって普遍的な問題を扱ったお芝居です。得るもの以上に失なうことの多いこの日々において、ありえないような出来事を語りながら、人間とは何か?この世で信じられるものは何か?といった、多くの問いを投げかけながら、今もなお世界各地で上演され続けています。

自分自身に立ち向かってゆくギリシャ悲劇の名作『オイディプス』を、全く新しい手法でスタイリッシュに描きだした今回のSPAC版『オイディプス』は、普段演劇やダンスを見慣れていない方々にも、きっと新たな身体表現を発見するこのできる、確実に楽しんでもらえる作品です。舞台の上で、記憶が語り、死者が語り、影が語る『オイディプス』。本番まであと一週間、いよいよこれからです!

衣裳画像(ブログ用)
オリジナル衣装も必見!