ボゴタ演劇祭二回目参加の記(3)
3月21日(水)
SPAC文芸部 横山義志
スタッフは午前8時20分ロビー集合。集合時間の直前にフロントから電話が入り、「もうすぐ大統領がホテルに到着するので、バスの出発時間を早急に知りたい」とのこと。ロビーに行ってみれば、ものものしい警備体制。フェスティバルの担当者から、「バスをすぐに出さなければならないことになった」とのことで、あわてて全員に集まってもらい、なんとか定時より前に出発できた。
俳優のみなさんにはちょっと体を休めてもらい、午後2時20分ロビー集合。高山病で体調の優れない俳優もいれば、高山病の薬の副作用で気持ちが悪い人も。難しいところ。3時前に劇場に着き、すぐにトレーニング。
舞台ができあがったので、4時から導線チェック。
「私がはがす板、ビスで止めてあったよ。ちょっとメリッていったかも」と女優。あわてて電動ドライバーを手に駆けつけるスタッフ。
暗転場面転換の導線チェックでなかなかハケられない村松さん。
技術主任村松さん「じゃあみなさん、この転換、大丈夫ですか?」
男優「村松さんがもっと早くハケてくれれば、それ以外は大丈夫です。」
村松さん「ええ、ええ、いくらでも早くやってみせますよ・・・。」
5時、サウンドチェック。舞台の両側から俳優総出で演奏する場面を重点的に。俳優たちは、芸術劇場のリハーサル室から大きな劇場に移ったときにどう聞こえるか、心配していたが、なかなかの迫力。
そのあと稽古に入り、8時半には照明班に舞台を譲る。照明は機材が揃わず、まだまだ大変らしい。
俳優陣はそのまま劇場を出て、明日のゲネに備えてホテルに戻る。技術スタッフは11時まで作業。