ボゴタ演劇祭二回目参加の記(5)
3月23日(金)
SPAC文芸部 横山義志
新聞を開くと、『ペール・ギュント』の記事が。
今日はいよいよ初日。今回はフェスティバルの開幕演目。
体調が回復せず、日中はホテルで休ませてもらい、一人、本番直前に劇場に入る。今回のツアーではじめて劇場の表玄関に。
劇場の扉が開くと、不思議な生き物たちが待っている。
開場を待つお客さんたち
こっちで待てばコーヒーも飲める
午後8時半開演。
舞台へ
『ペール・ギュント』、前回の『メデイア』とは違い、楽しい場面、笑える場面もけっこうあるので、観客の反応が感じられて、ちょっとほっとする。
字幕が途切れる場面があったりもしたが、みんなじっと見てくれている。
終演と同時に、あちこちから「ブラボー!」の声が上がる。少しずつ観客が立ち上がっていき、スタンディングオベーション。
アンコール。全員で演奏し、それぞれがちょっとしたソロパートを披露する。
バモス!
それまでは演奏スペースは暗くなっているので、ここではじめて、演奏していたのが俳優だったことに気づく人もいるのではないだろうか。劇場にパーカッションの音が轟き、歓声が上がる。まずまずの初日。
『ペール・ギュント』は2時間40分あるので、舞台が終わると11時半近くになる。
通訳の小林さん、カテリンさんご夫妻 いつも遅くまですみません
フェスティバルのメイン演目は基本的に8時半開演なので、短い作品でも10時くらいにはなる。コロンビア人は宵っぱりなのかと思っていたら、今日来てくれた前回通訳のアンヘリカさんによると、大学や高校では授業が朝7時とか6時とかから始まるらしい。「コロンビア人はあんまり寝ないんですか?」と聞いたところ、「そうですねえ」とのお答え。このエネルギーはどこから湧いてくるのだろうか。