こんにちは。SPAC制作部の丹治 陽です。
今日から毎週月曜日に制作部員がリレー形式でブログを綴っていくことにしてみました。
とにかく、まずは、「継続」を第一目標にやっていきますので、チラチラとのぞいていただければうれしいです。
さて、昨日で「ふじのくに⇄せかい演劇祭2012」が終わりました。
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたアーティストたち、ご来場いただいた観客の皆様、演劇祭を盛り上げるべく様々なかたちでご協力いただいた市民の皆皆様方に感謝の気持ちでいっぱいです。
演劇祭のフィナーレを飾ったのは、BATIKの『おたる鳥をよぶ準備』。
降り続ける雨の野外劇場公演で、舞台上のダンサーはもちろんのこと、観客にとっても雨と寒さとの「戦い」でした。
カッパを着て観ていても2時間半じっと雨に打たれていると、どこからともなく雨がしみ込んできて、終演した時には全身ずぶ濡れに。ダンサーも袖ではブルブル震えていたようです。
「苦行」ともいえる過酷な環境でしたが、舞台上で繰り広げられるエネルギッシュなパフォーマンス、それをじっと見つめる観客の熱い視線によって、まさに「いま」「ここ」でしか体験できない貴重な公演になりました。
↑「おたる鳥をよぶ準備」終演直後の舞台(2012.7.1)
そういえば、ここ数年、野外劇場公演でここまで雨に降られたことはなかったような気がします。
僕の記憶によると、昨日の雨に匹敵するような公演は、4年前の舞踏集団〈ささらほうさら〉による「ヒベリニヨ~河郎の恋する宿や夏の月~」公演(振付・演出:安田理英)、それから、8年前のSPAC「カチカチ山」公演(演出:鈴木忠志)。
どちらもすごい雨と風だったのですが(特に「カチカチ山」公演)、その自然に立ち向かうかのような出演者たちのすさまじい集中力と緊迫感が印象に残っています。もちろん僕はカッパを着ていましたがずぶ濡れでした。
不思議なもので雨のなかの野外劇場公演は必ずと言ってよいほどすばらしい公演になります。山の神様に感謝!
そんなこんなで一夜あけて今日。
若干の放心状態のなか、片付け作業に追われております。
チラシ、ポスター、のぼりの回収、テントばらしなどなど・・・。
↑のぼりの回収~。今回もご近所の皆様のご協力のもとたくさん掲出させてもらいました。ありがとうございました!
↑野外劇場では、「おたる鳥をよぶ準備」公演のアノ人工芝たちが客席で天日干しに。これでホントに舞台と客席が逆転~。
↑ポスターを「ふじのくに⇄せかい演劇祭2012」からNoism「Nameless Voice―水の庭、砂の家」へ!
舞台芸術公園の食堂「カチカチ山」には、フェスティバルbarで大活躍のエエラボさんの作品群が。
このユーモラスな生き物たちがたくさんの「出会い」を生んでくれました!
↑右からエエラボの中安モモさん、赤堀ユーコさん。すてきなアングラ空間をありがとうござました!
さてさて、演劇祭の余韻にゆっくり浸りたいところですが、ここは切り替えて次のプロジェクトへ走り出します。
今後もSPACをよろしくお願いします!!
7月は、Noismの「Nameless Voice ―水の庭、砂の家」公演があり、秋のクリエイション、シアタースクール、スパカンファンが始まりますー。
次回7月9日(月)の「制作部よもやまブログ(仮)」執筆者は谷口裕子さんです。
お楽しみに!