大盛況のうちに終了した「Shizuoka春の芸術祭2009」、その最終週に『スカパンの悪だくみ』を上演したテアトロ・マランドロ(スイス)の演出家オマール・ポラスとSPACとの新たな共同作業が早くもスタートしました。SPAC秋のシーズンで上演する『ドン・ファン』を、SPACの俳優とオマール・ポラス、そしてテアトロ・マランドロのスタッフとともに創造していきます。
オマール・ポラスとSPACとの出会いは10年前、1999年に静岡で開催された「第2回シアター・オリンピックス」までさかのぼります。コロンビア出身の演出家オマール・ポラスによる極彩色に彩られたエネルギッシュな舞台は、静岡の観客をたちまち魅了し、今年の「春の芸術祭」での『スカパンの悪だくみ』の上演まで5回に渡る来静公演を果たしています。そのオマール・ポラスが「春の芸術祭」の後、静岡に滞在し、SPACの俳優と出会いながら新たな作品を創っていきます。「10年前に初めてきたときから、この日が来るのを夢みていました。ここで作品を創ることが私の憧れでした」稽古初日、俳優にそう語りかけながら稽古はスタートしました。これから3ヶ月、どんな出会いが待っているか、楽しみです。