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2008年10月17日

ハムレットマシーン始動!!

「大人と子供によるハムレットマシーン」の稽古がいよいよ始まりました。 

ハイナー・ミュラーの代表作『ハムレットマシーン』。この、シェイクスピアの『ハムレット』をベースとした、わずか数ページの謎めいた詩的テキストに挑むのは、静岡県内に住む大人2名と子供10名の合計12名です。
この12名はSPACのこれまでの人材育成事業の参加者の中から、演出家大岡淳によって選ばれました。<いま日本で『ハムレットマシーン』を上演するのに最高の俳優を選ぼう>と考えた結論が、「親と子の演劇教室」や「高校演劇支援事業」「体験創作劇場」などのSPAC事業に綺羅星のごとく集まっていた少年少女の起用でした。さらに壮年老年も参戦してまさにドリームチームの誕生です。そして私たちスタッフは、稽古初日からその輝く才能の片鱗に早くも驚くこととなったのです。
    稽古初日の最後、演出家からこんな難しい課題が・・・   「では、1人ずつ、ハムレットマシーンを表現する2、3分の作品を作って発表してください。考える時間は20分。」しかし、この無理難題も何のその、各自それぞれ個性あふれ、魅力のある小作品が発表されました。ゼンマイ仕掛けのおもちゃのような動きをする者、床に寝そべり客席に背を向けたままボソボソとセリフを言う者、スキップしたり床をゴロゴロ寝転がりながらセリフを言う者・・・次々と出てくる豊かな表現力に演出家や観ていたスタッフたちもびっくり。今後の可能性の広がりを大いに感じました。

さて、この恐るべき12人が本番でいったい何を観せてくれるのか・・・、乞うご期待です!!