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2013年2月23日

『マハーバーラタ』 フランスツアー日記(12)

2013年2月12日(日) ル・アーヴル
SPAC文芸部 横山義志

7時半に目を覚ますと、まだ真っ暗。朝9時にホテル発、9時半頃劇場に到着。

火山の形をしたル・アーヴル名物「ル・ヴォルカン」劇場は工事中で、今は船着き場の倉庫を改装した仮設の劇場を使っている。その名も「海のヴォルカン」。目の前は海。

すでにコンテナのトレーラーが着いていて、一安心。ル・アーヴルといえばコンテナである。とりわけパリからの海上コンテナ輸送はル・アーヴル港発着になるので、SPACの演劇祭でも何度もお世話になっている。


さっと着替えてすぐに搬入作業に入る。特殊な構造のレヴィ=ストロース劇場とちがって、この劇場は舞台袖の出入りがしやすいので、作業が比較的早く進む。


劇場には食堂があって、周囲には他に何もないので、毎日食堂でカンパニー分の食事を準備してくれることに。港の食堂らしく、海の幸が中心で、ありがたい。

今日は20時から別のコンサートがあるので、18時には音が出る作業をストップする必要がある。夕食後はひたすら照明作業。こちらは仮設だけにバトンが一本ずつ上下できないので、脚立に登ったりキャットウォークに乗ったりして調整しなければならず、なかなか進まない。照明機材を一つ吊り変えなければならなくなったときには、トラスにするするとよじ登ってくれる。23時に退館。