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2013年7月10日

『サーカス物語』稽古始動!

こんにちは、制作部の山川です。
演劇祭が終わったばかりですが、SPACはもう秋のシーズンに向けて始動し始めました。
※「SPAC秋のシーズン2013」速報はこちら

本日ご紹介するのは、インドネシアの劇団「テアトル・ガラシ」の演出家ユディ・タジュディンさんを招いての新作『サーカス物語』です。
これは『モモ』や『はてしない物語』で日本でも多くのファンを持つドイツの作家ミヒャエル・エンデの戯曲です。
演出家ユディさんとSPACの俳優によるコラボレーションで、10月から11月にかけて静岡芸術劇場にて上演されます。

そして8日は、記念すべき稽古初日!
ユディさんが静岡へやってきました!
フライトの疲れは見えるものの、にこにこ笑顔が素敵なユディさん。
ユディさん、出演俳優、そしてスタッフを交えて、顔合わせを兼ねたミーティングを行いました。

まずは俳優・スタッフ一人一人がお互いに自己紹介。そこからスケジュール確認をした後、ユディさんより俳優・スタッフ含めて作品についてディスカッションしたいとの要望が。
「物語で好きな場面はありましたか?気になったところは?」
台本を前もって読み込んできた俳優たちは、ユディさんの問いかけに具体的な場面を示しながら、それぞれ感じたことや疑問を投げかけていました。

ユディさんは
「舞台とは作品の創り手が感じたことを表現する場です。もちろん物語の作者の考えを知ることも大事です。しかし最終的に判断するのは創り手なのです。これから俳優のみなさんがどのような表現をするのか、そしてそれはエンデの目指した『サーカス物語』とどう違うのか。楽しみです。」
といよいよ始まる新作稽古に胸を躍らせていました。

「日本語の音を聞いてみたい」というユディさんのリクエストで、まずはプロローグを読み合わせ。
想像した以上に面白くなりそうだ、興奮を隠せない様子のユディさん(左から2番目)でした。
ユディさんにとっても、俳優・スタッフにとっても、作品に関する意見をお互いにシェアする有意義な時間となったようです。

9日から本格的に稽古が始まりました。
インドネシアで注目される演出家ユディさんとSPACとで創り上げる『サーカス物語』。
どのような作品になるのでしょうか?
乞うご期待ください!