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2009年1月19日

太宰が逗留したその場所で読む「走れメロス」

1月18日(日)「走れメロス」リーディング・カフェ@三保園ホテルを行いました。

雨がぱらつきぐんと冷え込むあいにくの天候でしたが、10名の参加者が会場となったホテル内のレストランに集まりました。SPACの俳優からは、三島景太、奥野晃士、永井健二も参加、テーブルを囲んでの簡単な自己紹介のあと、リーディングをスタートしました。今回のリーディング・カフェでは、太宰治が書いた「走れメロス」を、テクストはそのまま変えずに、冒頭から1人数行ずつ回し読みをしていきました。

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『走れメロス』は、もともと戯曲ではなく小説として書かれていますが、メロスの心情を表す太宰の文章などには、はっきりと感情をこめて読む参加者の方が多く、メロスがまさにそこを走っているかのような臨場感あふれる集中したリーディングになりました。

 

終了後はお茶を飲みながら感想を語りあいました。やはり中学校の教科書に載っている作品だけあって、参加者のみなさんそれぞれの『走れメロス』像を持ってこの会に望んだようです。しかし実際に声に出して読んでみることで、中学生時代に『走れメロス』を読んだときの印象が変わったという感想が多く聞かれました。名作とは、色々な年齢で読んでもその度ごとに新たな発見ができるものなのかもしれません。実際に声に出して読むことで「走れメロス」をより深く味わうことが出来たようです。

「芸術劇場」をとびだして初めてのリーディング・カフェ。太宰が戯曲『新ハムレット』を執筆した「三保園ホテル」で読むという特別な感情も相俟って、いつもとはひとあじ違ったリーディングになりました。

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