こんにちは、制作部の山川です。
『サーカス物語』の稽古、着々と進んでおります!
この三日間は劇場での稽古がありました。
実際の舞台に装置と衣裳が加わると、
「いよいよ」という感じがしますね。
初日まで残すところ一ヶ月を切りました!
と、いうことで
今までのような稽古レポートではなく、
俳優個人に迫った内容をお届けしたいと思います。
これから毎回一人、もしくは二人ずつの俳優と共に、
お送りしていきます。
記念すべき初回はこのお二人!
エリ王女をダブルキャストで演じる、瀧澤亜美さん(写真左)と鈴木真理子さん(右)です。
フレッシュなお二人にお話を伺ってみました。
**『サーカス物語』☆ブログ特別プチインタビュー**
【エリ王女編】
-思い入れのあるセリフを教えてください。
瀧澤:
<セリフ>
「あなただわ!」
<理由>
エリ王女が「最愛のその一人」を見つけるときに初めて発するセリフで、
幼く未熟だったエリ王女が、
愛を知り女性として成長していく様子を表現する上で、
本当に大切な言葉だと思っています。
鈴木:
<セリフ>
「さまざまに照りはえるこのガラスのお城
塔も庭園も並木道ものこらずくるめて
それでは消えるがいい 無に帰すがいい!」
<理由>
エリ王女が生まれ育ったガラスの城と大好きだった魔境カロファインを
自らの手で壊す場面でのセリフなんですけど、
狂おしいほどに王子のことを愛してしまったが故の言葉なんですよね。
「恋は盲目」っていうことを表しているセリフだなと思います。
「好き」というよりかは「印象に残っている」セリフですね。
-今、何に力を入れて取り組んでいらっしゃいますか?
(苦戦されていますか?)
瀧澤:
ダブルキャストということですごく良い点と大変な点があります。
二役分覚えるので、そこにはやはり苦労はしていて、
でもその分自分の発想にはなかった演技とかを(鈴木)真理子から学べたりして、
そういうところはすごくラッキーだなって思います。
二人で取り組んでいる感じですね。
エリ王女が一人の女性として成長していく様子を表現するために、
身体の変化や感情の動きを、丁寧に自分の芝居に落とし込んでいく作業をしています。
鈴木:
私の場合、あまり今まで「王女」とか「女性らしい女性」の役をやったことが本当になくて。
ダブルキャストの(瀧澤)亜美ちゃんが柔らかい所作を提案してくれたりするんですけど、
それこそ自分にない柔らかさを持っていて、少しでも吸収しようとしています。
物語の中でもエリ王女はジョアン王子を愛することで
精神的にすごく成長を遂げるんですけど、
その過程を表現するのがとても難しいですね。
なかなか自分の中に引き出しがなくて。
最近では外見や行動まで似てきたと評判の二人。
お互いがお互いに近づこう、吸収しようと
日々観察し合っているからかもしれませんね。
私個人の勝手な印象としては瀧澤さんのエリ王女は
「大事に育てられた可憐なお姫様」。
対する鈴木さんのエリ王女は
「純粋で芯のある凛々しいお姫様」。
ダブルキャストならではの特典!
それぞれのエリ王女をご堪能あれ☆
最後にブログを読んでくださったみなさまだけにお届けする
スペシャルビデオメッセージをどうぞ!
SPAC秋のシーズン2013
『サーカス物語』
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