ブログ

2014年2月10日

<制作部よもやまブログ#67> 劇場がオープンであること

こんにちは。制作部の丹治です。

先週の土曜日はものすごい天気でしたね。
舞台芸術公園には雪が積もり(!)、
日本平パークウェイ(公園への道)は交通規制がかかっていました。
そんななかでの『赤鬼』公演でしたが、
多くの方にお越しいただきありがとうございました!

僕は、東静岡駅~公園間のチャーターバスのご案内をしていたのですが、
お客様がバスに乗り切れず、追加車両を出しても乗り切れず・・・
長い時間お待たせしてしまい申し訳ない限りでした。。。

翌日の日曜日はすっかり天気は回復し(東京はまだ雪が残っていたようですが)、
『赤鬼』と『真夏の夜の夢』の両公演。

僕は『真夏の夜の夢』公演の開演前はチケットのもぎりをしていました。
ご来場くださるお客様には、実にさまざまな方がいらっしゃいます。
子ども(なかには赤ちゃんも)から大人まで、ご友人同士、ご夫婦、ご家族、海外の方・・・
たくさんのいろんな方に劇場に足を運んでいただけるのは何よりの喜びです。

と、同時に、
「本当に我々の劇場はすべての人に開かれているのだろうか?」
とも思うわけです。

最近いろんなところでこのことについて考える機会があります。
SPACがいかにオープンであるか。
僕はこの劇場を特定の誰かの為だけのものにはしたくない、
たったひとりの人をも排除しない場所であるべきだ、
と思っています。

そのためには「開かれている」ということが必要なわけだけれども、
「はい、開いてます」という状態だけではきっとダメなんですね。
開いていることを知らせないといけない、
まだ劇場に行ったことがない人に届けないといけない、
と強く思います。

劇場は舞台芸術を介した出会いの場。
人が、人の表現を見たり聞いたり、人と喋ったり、直接喋らなくても何かを感じたりすることができる。
開かれた出会いの場をつくり、誰もがそこに参加できるようにする。
これが僕たちに課された公共的な使命なんじゃないだろうか。

今年のGWに開催する「ふじのくに⇄せかい演劇祭2014」では、
このことを強く意識して準備に入っています。
今年も本当におもしろいラインナップがそろいました。
でもこれで「はい、できあがり」ではない。
これらの素晴らしい作品たち、アーティストたちを通して、いかに多くの新しい出会いを生むことができるか。
新しい人たちに届けることができるか。
これをいまモンモンとしながら考えているところなのです。

*本日の打合せのひとコマ↓

*何をそんなに真剣に見ているのか・・・それは出来上がってからのお楽しみ↓

今回の演劇祭では、
クリエイティブ・アート・ディレクターとして、
大道芸ワールドカップin静岡のプロデューサーである甲賀雅章さんに関わっていただいています。
(写真上の一番右、写真下の一番左にいるのが甲賀さん)

これもまたひとつの新しい出会い。